読み聞かせ日記@矢野学習教室(千葉県山武市)

矢野学習教室で読んだ本をご紹介。塾の日記も。

『星の王子さま』(小5と読んだ本)

2024年10月29日 | 哲学・生き方の本
9月から10月にかけて、小学生国語クラスでは、こちらの本を少しずつ読んでいました。
私も、子供だった頃に読んだ本です。

献辞に「大人は誰でも元は子供だった(そのことを覚えている人は少ないのだけれど)。」とあり、「私は、ずっと覚えていようっと!!」と当時考えていたのを思い出します。

『モモ』を読んだ後だったので、その勢いで、子供の頃に読んでおけばずっと心に残り続けるであろう本を選んでみました。生徒さんも気に入ってくれて、一安心。

クラスでは、一気に全部読むことはできないので、章ごとに分けて読んでいきました。生徒さんがセリフの部分、私が地の文といった感じで、分担しながら読むのが、最近の小学生国語クラスの読み聞かせです。(もはや、読み聞かせていないという話も……)

この話をご存じの方は分かるかと思いますが、なかなか深い話が多く、読んだあとに「これはこんなことを言っているんじゃないかなぁ」とお互いの感じたことを少し話すのも楽しいひと時でした。
小学生の生徒さんですが、年齢の偏見をなくして人として意見を交換してみると、新鮮な視点や、本質をついた考えに驚かされることがあります。

「ものは心で見る。かんじんなことは目では見えない」(訳者によって表現は微妙にちがうかもしれません)

『星の王子さま』に登場するこの言葉は、人生を重ねるほど「本当にそうだな」と実感します。

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『モモ』(小5と読んだ本)

2024年09月01日 | 哲学・生き方の本
今年の夏期講習も無事終わり、少しホッとしています。
8月中にも、英語の絵本や小学生向けの本を読んだのですが、なかなかブログを書く時間が取れなかったので、これからまとめて書いていこうと思います。

さて、7月後半から8月前半にかけて、小学生国語クラスではこちらの本を読みました。
 5年生の国語の教科書に作品の一部が載っています。
授業の長文読解として、それを読んでいたところ、「この続きも気になる!」ということで、一緒に読むことになりました。

ただ、長いお話なので、授業の終わりの10分間読むだけでは終わりが見えない……。
そこで、お盆休みの間にお互い家で読んで、休み明けの授業で一緒に語りましょう!ということになりました。

生徒さんは塾に置いてある本を持ちかえり(当塾には本がかなり置いてあり、生徒さんは自由に借りられます。)、私は図書館から借りてきました。

私が『モモ』をきちんと読んだのは子供のころでしたので、数十年ぶりの再読です!
久々に読んだ『モモ』には、以前読んだときには気づかなかった深さがあり、哲学書のようでした。

さて、お盆明けの授業。

読んだ感想をお互いに語り合いました。
マイスター・ホラについて、時間について、人生について、モモとジジの関係について、時間の花について等…
おしゃべりのような気軽な語り合いでしたが、小学生との対話としてはかなり深い内容だったように思います。

『モモ』では、灰色の男たちが時間貯蓄銀行に時間を預けるよう人間たちに提案してきます。人間たちは灰色の男たちの言いなりになって、時間を節約するように生きるようになります。けれども、節約した時間は、本人のもとに戻ってくることはないのです。

『モモ』の中では、時間をケチケチすることで、子供と遊んでくれる時間のある大人が一人もいなくなってしまいます。生活は日ごとに貧しくなり、画一的になり、冷たくなっていることを誰一人として認めようとしませんでしたが、子供たちはそれをはっきりと感じ始めていました。

『モモ』では、こう書かれています。
「時間とはすなわち生活なのです。そして生活とは、人間の心の中にあるものなのです。人間が時間を節約すればするほど、生活はやせほそって、なくなってしまうのです。」

大人たちが忙しすぎて子供と遊ぶ時間がないのは、私が以前モモを読んだ時代よりも現在の方がひどくなっているように思います。

豊かな生活、豊かな人生とは何なのか、改めて考えさせられました。
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『おしごとそうだんセンター』(中学生に紹介した本)

2024年06月29日 | 哲学・生き方の本
中学生国語道場クラスでは、毎月最低1回は200字作文を書いています。
先日取り組んだ作文は、勉強と仕事の関係についての意見を考えさせられるようなテーマでした。
そこで、先週はクラスでこちらの本を紹介しました。
 こちらは、仕事について色々な角度から考えるヒントを与えてくれる絵本です。
「仕事とは何か」ということから「選び方」「適正」「人生における仕事の位置」など、様々なことを考えられます。
ヨシタケさんの絵本の素晴らしさは、難しい言葉で書いても十分なくらい深いことを語っているにもかかわらず、かわいい絵柄とやさしい語り口のおかげでスラスラ読めてしまうところ。

本を紹介する時間は5分なので、クラスでは生徒さんに選んでもらって
「おしごとって、何?」
「おしごとしてないときもある」
のページを読みました。

「めずらしいおしごと」のページも、かなり面白い!!

将来について考えるようになってきた生徒さんはもちろん、大人にもおすすめの1冊です。
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『ぼくはいったいどこにいるんだ』(小5に読んだ本)

2024年06月21日 | 哲学・生き方の本
先週の小学生国語クラスでは、こちらの本を読みました。
 生徒さんたちに大人気のヨシタケシンスケさんの作品。
今回は、地図についてのお話です。
ただ、そこはヨシタケシンスケ作品!
近所の地図の話から始まりますが、どんどんスケールが大きくなり、視点も変わってきます。
空間、時間、気持ち……地図であらわせることがこんなにあるなんて、驚きです!

クラスで盛り上がったのが、「ぼくのみらいのちず」。
どのルートが一番幸せそうか、色々なルートを生徒さんと一緒にたどってみました。でも、ずっと幸せが続くルートはなくて……。
人生について考えさせられる、なかなか深い地図でした。

お子さんはもちろん、大人にもおすすめの1冊です。
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『メメンとモリ』(小5に読み、中学生に紹介した本)

2024年05月28日 | 哲学・生き方の本
5月半ばの小学生国語クラスでは、こちらの本を読みました。
 『りんごかもしれない』の著者、ヨシタケシンスケさんによる、面白くて深ーーい絵本です。小さめで厚みがあるので、一見すると絵本のようには見えませんが、文字数は少なく、全ての見開きページに絵がありますので、小学校低学年のお子さんでも読めると思います。
けれども、書かれている内容は、『メメンとモリ』というタイトルで分かるように、人生や死について考えさせられるものとなっています。

小学生クラスで読んだときには、生徒さんは笑いながらも、少し難しそうな顔をしていました。

中学生クラスでも、本の紹介ということで、今回はこちらの本の読み聞かせをしました。
中学生クラスでは、ラテン語の「メメント・モリ」についても少し解説。
小学生の頃にヨシタケシンスケさんの絵本で育ってきているからか、ヨシタケシンスケファンが多い中学生クラス。
今回も、何か心に残ってくれたら嬉しいです。

お子さんだけではなく、大人にもおすすめの1冊です。
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