2月第2週の小学生国語道場クラスでは、こちらの本を読みました。
こちらは、『びゅんびゅんごまがまわったら』を書いた宮川ひろさんの作品です。
生徒さんたちにそのことを伝えると、「そうなんだ!」と期待一杯の反応が。
『びゅんびゅんごま…』は、よっぽど生徒さんたちの心に残ったんですね!
さくら子は、小学2年生。
「私の名前ね、どうしてさくら子になったの?」というさくら子に、お母さんは「山のさくらの木からもらった、さくら子よ。そうだ、この夏休みに、あのさくらの木に会いにいってこようか。」と答えます。
電車に乗ってたどり着いたその木は、栗の木でした。
けれども、その栗の木の上を見ると、大きく伸びている木は桜です。
実は、この栗の木は大きな台風で折れてしまったのです。
芯が折れてしまって、もう上へ高く伸びることはできなくなりました。
しかし、2年経ったとき、折れてしまった頭はウロになって、落ちた葉っぱが朽ちて土になり、そこに小さな芽が出たのです。さくらじゃないか。小鳥がさくらんぼをついばんできて、ふんをして、そのふんが木のウロに落ちて、芽を出したのです。
「くりの木がみごもって、さくらという赤ちゃんを生んで、こんなに大きく育てたのよ。」
この栗の木は、「みごも栗」というそうで、あかちゃんが欲しい人が、この栗の木にあやかりたいと来るようになったのだそうです。
「母さんも、『みごも栗』にお願いして、さくら子が授かりました。」と、お母さんが言いました。
月日は流れ、さくら子は春から六年生になります。
そして、おばさんのお墓参りに行くのですが…。
後半は、涙があふれそうになるのを隠して、平常心を装って読むのが大変でした…。
生徒さんたちも、神妙な表情で聞いていました。
「誕生の奇跡」「命の大切さ」など、言葉で言うのは簡単ですが、そのことを心で受け止める機会は意外と少ないように思います。
この絵本を読むと、「絵本の力」を実感させられます。
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