金曜日の小学生国語クラスでは、6月に入ってから3週にわたってこちらの本を読みました。
昨年亡くなった谷川俊太郎さんの詩集です。
谷川俊太郎さんの作品が好きな生徒さんがいましたので、選んでみました。
装丁は子供向けに見えますし、詩もほとんどひらがなで書かれていて子供向けのように思えますが、実は、なかなか深かったり重かったりする詩も多いです。「重い」というより「人間の本質に迫っている」と言った方がいいかもしれません。「明るく楽しい子供の詩」をイメージしていると、気持ちよく裏切られます。
初めに「あい」という詩があり、最後に「私たちの星」という詩があるのですが、心の宇宙、そして地球全体に対する愛を感じます。
載っている詩は、そこはかとない孤独感や寂しさ、怖さがあるような詩が多いような気がします。けれども、自分が子供の頃を思い出すと、こんな黒い気持ちを持っていたので、もしかしたらやはり子供向けの詩集なのかもしれません。そして、もちろん大人も十分楽しめます。大人は、自分の子供時代を思い出せるのではないでしょうか。
生徒さんたちはこの詩集がすっかり気に入ってしまい、かなりたくさん読みました。谷川俊太郎さんの詩には子供を惹きつける魔力があるようで、生徒さんたちが競い合いながら音読していたのが印象的でした。
教科書では出合えない詩に、たくさん出合えたと思います。
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