木を愛し、土に親しみ、犬と戯れ、思いつくまま気ままに発信、知る人ぞ知る「山章工房」のブログです。
山章工房の木土愛楽(きどあいらく)




曇りで少し肌寒い一日でした。
雨は一滴も降りませんでした。
暑くなければこっちのものです。
仕事が終わってから、目の前にちらつくビールを振り払い
作業場に向かいました。
「臨月、人を待たず」山形でかわいい赤ちゃんが
私のベッドを待っています。
昨日に引き続き墨付けです。
一晩おくと懸案となっていた事も解決します。
例えば、図面通りに、墨線をひいてみると
35㎜の角材に三方向からほぞが集中して
強度に不安がある場所が出てきます。
見えがかりでないほぞの位置をずらしました。
墨付けに必要なものは
ステンレス製定規、スコヤ、毛引き、シャープペンシル、
消しゴム、電卓、木工用チョークなどです。
ここで墨付けのコツを一つ教えましょう。
それは、定規の目盛りを信頼しきるのではなく、
すでに製材を終えた部材を現物の定規として用いることです。
また、最初にメインとなる部材に墨付けをして
それを定規として用いることも大変に有効な手段です。
 ・図面の寸法→定規の目盛り→部材への墨付けよりも
(最初はこれ以外にやりようがないが、二回目以降は)
 ・図面の寸法→部材から部材への直接墨付け

工程が1つ減ることは、ミスと誤差を減らすことになります。
職人さんはそのような寸法を移した木材を
「バカ棒」と呼ぶくらいです。
このバカ棒を多用するのが正確な墨付けのポイントになります。
 

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