井上ひさし著『東慶寺 花だより』を読んだ。以前藤原緋紗子の『隅田川御用帳』シリーズを読んだが、この本では江戸府内に開設された縁切り寺が舞台だったが、歴史の事実は女性が縁切りをするための寺は、上州の満徳寺と鎌倉の東慶寺しかなかったということである。特に鎌倉の東慶寺は格の高い寺であったという。『東慶寺 花だより』は東慶寺の御用宿・柏屋で2番番頭見習いで、戯作をめざす信次郎が東慶寺に駆け込む女性たちをめぐる様々な事件とかかわっていく話だ。井上ひさしらしい筆致で書かれている。
東京都知事選は7月31日投開票され、午後8時には小池百合子氏に当確が出た。野党統一候補としてたたかわれた鳥越さんは落選、元岩手県知事で自民・公明などが推した増田氏も落選した。自民とと対決するかのようなポーズととった小池氏が無党派層から支持された結果なのだろうか?いずれにせよ、野党が結集し市民とともに選挙をたたかったこと自体に価値があることは間違いない。多くの地方自治体で自民、民主などが相乗りする形が続いてきたが、野党間で「政治を変える」方向での一致点が出来上がってきていることがこのたたかいで証明されたのではないだろうか。急きょ出馬表明され、猛暑の中でたたかいの先頭にたたれた鳥越さんにご苦労様でしたと申し上げたい。
8月1日。おはようがんす。いよいよ8月、東北北部はこの時期だけが暑い。お盆を過ぎれば、秋風が立つ。元は日本でも暑いので有名な上州の産だけに、岩手に学生としてやってきたころは、お盆が済んで帰りの列車(当時は学生は急行と決まっていた)で、盛岡駅に降り立つとサワッとした風を感じたものだ。あと2週間くらい暑さに堪えないとならない。この暑さが米を実らせるのだから、暑い暑いとも言っていられない。
この暑い時期には朝食のメニューを考えるのも大変だ。山クジラ♂は朝は土曜だけなのだが、山クジラ♀(奥さん)の方は週6日の朝食の準備、それでも毎日朝昼晩と食事の準備をせざるをえない一般的主婦に比べればらくなのだろうが、ご苦労さんではある。いつものように焼魚(銀ザケ)、おひたし(ホウレンソウ、海苔をトッピング)、卵炒め、ゴーヤー炒め、サラダといったメニューだ。でもやっぱりちょっと食が進まない。