機種変

　やむなく、携帯電話の機種変更をしました。

　最新の機種が欲しかったから…ではもちろんありません。できればずっと同じものをつかっていたい派です。しかしそれは許されないのが現代社会。

　初めて買ったスマートフォンを恐る恐る愛用していましたが、ついにガタがきてしまい…。

　最近では電話に出るとそのとたんに電源が落ちる始末。


　ということで、やむなく「キシュヘン」。

　事前にバックアップ。…ここまででも大変な苦労。インターネットでやり方を調べるも、何言っているのかわからない。

　さらに困ったのが復元と設定。全然わからない。ど素人相手に、どうして専門用語を使うのか。…なにデバイスって。1行目から即挫折。


　結局、うまくできずにもう一度ショップへ。このやり場のない憤りをぶつけようと店員に詰め寄るも、
「ああ、ちょっと貸して下さいね」
サッサと操作しながら、
「冊子の最初のところに書いてあったはずなんですけどね…」
と軽く嫌味まで言いながら、私が数時間かかってもできなかったことを、ものの20秒ほどでやられる始末。

…これだから嫌になる。認知症の老人もこんな気持ちなのかと思い、街で見かけたら絶対に優しくしようと心に誓う。


　家の電話は何十年も壊れないのに、3〜4年でダメになるものを作っておいてその態度は何なのか。

　…「キレやすい老人」の気持ちもわかったところで、無事に機種変完了。

　次回の機種変更の時は、さらに、機械は進化しこちらは劣化しているのが想像できてゲンナリします。


　頑張ろう…

…心に言いきかせるのでした。