地元の

　晴れた朝には健康のために河原を歩くようにしています。すると、いつも同じ時間に歩いている「常連」の方々と顔見知りになる。

　皆さんだいたい私より年上なので、最初は私から「おはようございます」と声をかける。すると、初めは驚いたようにしていた人も、しだいに「顔見知り」と認識されて、「やっとあったかくなってきたね〜」などと応えてくれるようになる。これがちょっと嬉しい。中には「あのあたりで不動産屋やってるから、お茶でも飲みに来てよ」と言ってくださる方も。

　ところで、今年度は、地域の公民館やコミュニティ・センターから、山形Qに演奏依頼を多くいただいています。

　山形でこうして演奏活動を続けて、四半世紀。特に売り込まなくても、招いてくださる方々が出てきてくれるものです。

　ようやく、「地域にあるもの」として認知されてきたかなという実感がある。

　精一杯、応えていきたいと思います。

　その昔「山形弦楽四重奏団」は、N響メンバーなどの寄せ集めの人たちが山形で演奏会をする時だけに使う、急ごしらえの団体名でした。しかし、本来は山形の演奏家でやってほしいという、心あるスポンサーの希望もあって、その名前を私たちが使わせてもらうようになって四半世紀。

　細々とではありますが、続けてきた甲斐はあったと思っています。

　山形県民による、山形県民のための…

　そうした活動を、できる限り続けて行ければと思います。