Winding Road

スポーツやら音楽やらいろいろと。

09-10プレーオフ決勝 三洋電機×東芝

2010-02-01 | ラグビー

緊迫感ある好ゲーム。盾対盾のディフェンスの試合だった。

両チームとも守備が堅く当たりが激しい。特に22mラインを境にした付近ではそれより前に行かせない堅さが見られた。そんな中で前半押したのは東芝。実際、バックスタンドの東芝寄りで見ていたが前半は手前であまり試合が行われなかった。

それでも三洋がしっかり守るのでラインは割れない。そこで巡ってきたPG2本を確実に決めて6対0。実質スコアレスのような点差だが、地道に稼いだ6点が結果として大きな意味を持った。

後半の半分以上は三洋が猛攻を仕掛ける。特に後半20分前後に敵陣深くでラインアウトを取った辺りからは、東芝をゴール前に釘付けにして押し込んだ。それを受けきる東芝。かなり手に汗握る展開だった。ペナルティを受けても確実に3点を計算できるPGは一切狙わず、一発逆転できるトライを狙いに来た。それが東芝視点で見るとイヤだった。蹴ってくれた方が楽なのにと思っていた。

三洋はインフルの影響で北川不在。またトニーブラウンが今一つの調子だった。それから東芝が三洋のハイパントをほぼノーミスで完璧に処理してリズムを与えなかったから、三洋がノっていけなかった。

セミファイナルのサントリー戦で甦った東芝。その勝負強さが復活すれば紙一重の勝負をモノにする姿を2週続けてまざまざと見せつけた。終盤、三洋の反撃を受けてゴールラインを背にした場面でも防御する。シンビンで一人欠けても守りきる。これぞ東芝。リーグ戦で苦杯を喫した2チームを倒しての連覇は価値を持つ。これで満足するチームではないから日本選手権でもきっと良い戦いが見られるだろう。