Winding Road

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J1第1節 鹿島アントラーズ×コンサドーレ札幌

2008-03-10 | 鹿島アントラーズ

終わってみれば実力通りの結果。フットボールのゲームは45分×2の合計90分。だから前半を終えてスコアレスでもその分を後半で盛り返せればよいので、そういう意味では理想的な試合でした。とはいえ、前半終了時には『ガンバvs三浦大宮@05年開幕戦』がチラッと頭をよぎったんですが。

札幌の前半の守備は良かった。組織的な堅い守備には苦戦しました。左の西嶋は予想通りでしたが、右SBにヨンデを入れてきたのはやっぱり守備重視という事なのでしょうか。札幌移籍後にどういうポジションをこなしてきたかはわかりませんが、どうしてもボランチorリベロの印象が強いので。
ただ攻撃に関してはダヴィ頼みの感が否めず。後ろが踏ん張っている間に前が結果を出す事が勝ち点を積み上げるポイントになるでしょう。

対する鹿島の前半は繋げないなら田代の頭めがけてロングボールというシンプルな戦術を実行出来ました。こういう時に田代の高さは貴重な戦力。田代ありきとも言えますが。そして後半は一転して自分たちの試合になりました。

PK失敗×2はいただけませんけど、それをカバーするゴールの数々。リードした後はようやくサイドにスペースが出来て、サイドバックが上がれるようになってきました。それまでは全方位的にスペースを埋める札幌の守備の前に、SBが上がれませんでしたから。前掛かりになる相手を冷静にいなしながらセカンドボールを支配し続け、ひとたびマイボールになれば圧巻のパスワークから速攻を仕掛ける。1週間前とは違い貫禄あるゲーム運びでした。

最後は途中出場の佐々木が決めて締める見事な終わり方。佐々木の動き出しも良かったし、本山の気の効いたラストパスは流石です。

CBは連携面に不安の残るコンビでしたが中後・伊野波ともそれぞれよく踏ん張っていました。それとその二人をフォローしながら的確なカバーをし続けた青木の存在感が際立っていました。青木の献身的な守備が今年もチームを助けてくれるのは間違いありません。

小笠原の真髄を見ました。あそこまで力強さを見せつけられると怖さを感じます。あれだけ相手とフィジカルの差が違うと、まるでいじめているよう。しかしそれだけの凄みがありました。表のMVPが新井場ならば裏MVPは小笠原でしょう。余談ですけど翌日に等々力の試合を見て次節の福西とのマッチアップが楽しみになってきた、ガンガンぶつかり合うのが見てみたい。

まだ1/34ですからここで慢心せず立ち止まる事無く次へと進みたい。まずは春先の過密日程を乗り越えなくては。