Winding Road

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J1第23節 清水エスパルス×鹿島アントラーズ

2006-09-17 | 鹿島アントラーズ
日本平ではなく国立での清水のホームゲーム。関東在住者からしたら近くて有り難いですが、ホームゲームを放棄した感じだなと他人事ながらもちょっと思いました。それでもホームなのでパルちゃんは健在で相変わらずの芸達者ぶり。これのために早く行く甲斐はあります(笑) 一発目のネタがハンカチ王子だったのもトレンド掴んでるし、この試合がJAL's MATCHだからって背中に飛行機を背負ってる辺りはいちいち芸が細かい!そんな感じで試合前に脱力気味になるのがアウェー清水戦の恐ろしいところ(苦笑)

さて前置きはさておき肝心の試合ですが、一言で言ってこれなら2500円払うだけの価値はあったという内容。スタメンに抜擢された選手だけではなく、その他の選手も含めチーム全体がアグレッシブだった。積極的に仕掛けて気迫を前面に押し出す戦いが見られました。試合をやっている中で当然ミスは付き物ですが、この試合で鹿島の選手がしたミスの多くは、例えばドリブルで抜きにいって取られたり縦へのチャレンジパスを選択してカットされたりと、いずれも積極的にチャレンジした結果生まれたミスが多かったです。ミス自体は良くないですが、こういったミスなら一概にダメだとは言えない。むしろ前向きに見る事が出来ます。

ダ・シルバは初見でしたがこれからが楽しみな選手という印象。少なくともファビオよりは期待が持てました。トリッキーな動きを見せる割にはパスも出来るし、あまり不用意にボールを取られなかったのは良かった。それとフェルナンドがゴールだけでなく中盤の基点として貢献していました。普段ならはボールを受けたらこねくり回してバックパスする傾向が高いのに、この試合ではボールを受けるとすぐに前を向き簡単に捌いてリズムを作っていました。とりわけファーストタッチのスムーズさがまるで中村憲剛のようでした。

そして一番強いインパクトを残したのは野沢でした。ループシュートは「らしい」プレー。さすがに高度なテクニックを見せてくれましたが、それ以上に印象に残ったのは、「テクニックは一級品だけどスタミナに難が・・・」と言われてきたあの野沢が後半ロスタイムに足を引きずりながらコーナー付近までボールを追いかけていったシーン。あれを見たときはちょっと感動しましたよ。

欲を言えばもう1・2点追加して欲しかったという事と、終盤足が止まってプレスがかからなくなり、清水に押し込まれるヒヤヒヤした展開だったのは改善の余地ありという点でしたが、それでも最後まで良く耐えました。最後の方は清水が放り込み中心で攻めて来てくれたので守りやすかったですが、同点に追い付かれなかった事は大いなる価値があります。但し交代投入されたFW二人、中でも柳沢にはやや不満が残りました。別にゴールを決められない事に対して文句を言うつもりは一切ありませんが、もっと動くなりキープするなりしてチームに貢献して欲しい。もっとも珍しい途中交代ですから試合の流れに乗るのは難しかったかもしれませんけど。

ようやく一筋の光が見えそうな予感のするゲームができたので、このままの流れを持続して欲しいです。若い選手はとにかく積極的に思いっきりやればいいんです。確かに絶対的な中心選手は居なくなりました。しかしそれならば誰に頼る事無く全員がハードワークをこなしてチーム全体で戦っていけばいいのです。それを強く感じた試合でした。