Winding Road

スポーツやら音楽やらいろいろと。

J2第28節 ザスパ草津×ベガルタ仙台

2006-07-17 | ベガルタ仙台
仙台は内容的には満足できるものでは無かったが、効果的な試合運びで勝利を収める結果となりました。個々はそれぞれ頑張っていましたがチーム全体としてはやや苦しい内容。スタメンに抜擢された小針・中田・関口は無難に仕事をこなしていました。控えの選手達に使えるメドが立てばそれだけ選手層が増してくるので、彼らの頑張りはこれからの夏の連戦に向けて明るい材料となりそうです。

試合は草津ペースで進む時間が多かったです。しかし先制したのは仙台。ロペスの美しいFK一発でした。これを境にリードした仙台は全く無理する事無く、まずは守備からという省エネのサッカーを見せていきました。先に点を取られて前に出ざるを得なくなった草津はボールを持つ時間が長くはなりましたが、拙攻が目立ち得点に至らず。サイドからボールを入れるまではしっかり出来ているのだけれども、中央では仙台の堅い壁い阻まれ続け、たまにいいシュートを打っても小針の好セーブに合いゴールならず。前にも感じたことですが草津はフィニッシュ精度が雑。これが改善されれば上位相手でも勝ち点を拾える可能性を秘めているだけに残念です。そうこうしているうちに草津は痛恨の一撃の食らう。たった一回の流れるようなカウンターから最後はロペスが個人技でゴールを陥れる。これで勝負あり。終盤に見せた草津のパワープレーも仙台守備陣の前では焼け石に水のようなもの。最後まで得点は奪えず2-0で試合終了。

仙台の攻撃面に関してはボルジェス・ロペス中心なのはいつも通りでしたが、日本人の影が薄かった。関口のウラへの動き出しや村上のオーバーラップは何度かありましたが。全体的にロペスへの依存度が高すぎです。ボールを持つとどの選手も必ずロペスを一番最初に見る。そして他にフリーの味方が居ても、そちらではなく少々無理な状況のロペスに預ける。受けたロペスは基本的にすぐボルジェスを探してパスする。これが攻撃の大部分を占めていたので、それならロペスとボルジェスをマークしようとするのは必然の戦略。そんな状態では流れの中からの良い攻撃はなかなか見られません。結果的に仙台が奪った2点はいずれもロペスの個人技。苦しい局面の中でも個の力で何とかしてくれるロペスの存在感は大きいですが、そこに頼りきりになってしまってはいけない。

これにてJ2は折り返し地点を通過。あと残り半分の戦いへと突入していきます。仙台は攻撃のバリエーションがもっと豊富になっていけば、得点力が更にUPしていくはずなので、今のブラジル人中心の攻撃パターンだけでなく日本人が目立って活躍する攻めを見たいです。そうすれば自然と勝ち点も積み重っていき、もっと上の順位を狙えます。後半戦もJ1昇格に向けて懸命に戦う事を期待しています。