元ライターの小説家への道

僕もまだ本気を出していません。

はれた日は学校をやすんでを読んだ

2011年05月16日 22時34分37秒 | アレコレ鑑賞
「「2、3号機も炉心溶融ありうる」細野補佐官」

 3号機は格納容器が爆発する可能性があるらしいです。ソースは誰かが言っていた。

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 西原理恵子の「はれた日は学校をやすんで」を読んだ。僕は西原理恵子の人柄はゴニョゴニョなのだが作品は好きだけど、それは割合大人になってからの話。最初に読んだ作品はデビュー作品でもある「ちくろ幼稚園」。今は無きヤングサンデーで連載していた喜国雅彦の「傷だらけの天使たち」の後に始まったのだが、割合毒が強かった「傷だらけの天使たち」と比べて「幼稚園?ケッ!」と、何回か読んですぐに止めた。最初の何回かを読んだ限りはつまらなかった。

 西原理恵子が面白いと気がついたのは「できるかな」だったかと思うんだけど、いきなり脱税できるかな?という内容で漫画が始まり、真偽は分からないけど僕はノンフィクションととらえ、面白ぇ!と思い西原マンガに傾倒していく。

 けどこの人のマンガって二面性があるんだよね。「できるかな」や「鳥頭紀行」みたいな「やったらんかい!おらぁ!!!」系と「ぼくんち」や「女の子ものがたり」見たいな、叙情に優れた作品とに。「はれた日は学校をやすんで」は叙情系。

 この作品は短編集的な位置づけかな。その中の作品で一番好きな叙述。

「主人公の女の子が大事にしていた小鳥が死んでしまう。一晩中泣いて泣いて泣いたのに、次の日になったらお父さんもお母さんもちっとも変わってなく、私は学校に行った。」

 そんな気持ちを西原理恵子は思い出させてくれる。

はれた日は学校をやすんで (双葉文庫)
クリエーター情報なし
双葉社
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