http://www.sponichi.co.jp/society/news/2010/03/10/01.html
2010年3月10日配信
記事の紹介です。
米紙酷評…民主・藤田国際局長が9・11陰謀説
米紙ワシントン・ポストが8日付の社説で、民主党国際局長の藤田幸久参院議員(59)=茨城選挙区=が同紙に対し、米中枢同時テロの陰謀説を示唆する発言をしたとして酷評した。鳩山由紀夫首相が容認すれば日米関係に影響するとも警告している。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題で日米関係の冷え込みが懸念される中、首相が新たな悩みのタネを抱えた。
同紙は藤田氏が、01年9月11日の米中枢同時テロ実行犯の何人かがまだ生きているとしたり、事件を事前に察知した何者かが株式市場で利益を上げたなどと主張していると紹介。「民主党や鳩山政権に一貫する反米の考え方を反映しているように見える」と指摘した。
共同電によると、同紙はさらに「過激派の影響を受けやすい人間が、世界第2位の経済大国の統治機構で重要な地位を占めてしまっている」と問題視。藤田氏は日米同盟を安全保障の「礎石」だと位置付けているとしながらも「藤田氏や民主党政権の行動は、その言葉に疑義を抱かせる」と、鳩山政権への不信感をあらわにした。
その上で、鳩山首相に対し、「藤田氏のような向こう見ずで、事実をねじ曲げるような人物」を容認するのか否かで、日米関係にも悪影響が出かねないと警告している。
一方、藤田氏は9日、自身の公式サイトで経緯を報告。今月3日に「日本の移民受け入れに対する姿勢」について同紙の取材を受け、1時間のインタビュー後に記者と同テロについて雑談したといい、「9・11が陰謀だと結論したこともなければ、ツインタワーが解体爆破などと断定したことはない」と反論。記事が藤田氏のポストを「参院の外交委員長であるかのような紹介をしている」と誤りを指摘し、「事実を歪曲(わいきょく)した扇動的報道と断ぜざるを得ない」と批判した。
藤田氏は非政府組織(NGO)「難民を助ける会」を経て、鳩山氏の要請で96年の衆院選に立候補し初当選。2期務めたが、05年に落選し、07年参院選で当選した。08年に参院外交防衛委員会で行った質問で、テロ直前の数日間に当時のシカゴのオプション取引所で、ユナイテッド航空などの親会社の株が通常の100倍以上空売りされたことなどを指摘した。
記事の紹介終わりです。