稀勢の里、白鵬破る
三時半診療開始の泌尿器科へ行きます。夕刻から雨の予報でして傘を持ちます。そして昨日はどんなに診療が遅れても結びの好取組を期待し、待合室で頑張るつもりでした。テレビではドラマがかかっていましたが、四五人いる患者は観ている様子はないのでリモコンを手にして相撲に廻そうとします。ところが機種が家のと違うので、結構骨を折りました。
機械音痴ここに極まるで不自由なものです。それでもなんとか相撲に廻すことに成功、皆さんも相撲好きと見えて、歓声を上げたりしますので、ホッといたします。しかし昨日は患者の数も少なく、おまけに先生も割と早く駆けつけてきたりして目算狂いでありました。好取組にはまだ間があるうちに診察が終わってしまいました。こうなったら早く家へ帰ればいいと、気は焦るのですが、どっこい世の中そう甘くは出来ておりません。次のバスまで優に一時間はあります。家へたどり着くまでに相撲は終わってしまいます。
こうなったら諦めるほかありません。ゆっくり駅まで歩き、北と南の駅ビルを、適当な時間まで散策します。そしてバス停のベンチに腰を下ろし、そこで今日の診察の経緯を改めて反芻しました。
別段変わりはありませんといったところから、先生のお話に耳を傾けます。尿検査の結果としては多少蛋白が出ていますが、ずっとそれなりに変化はありませんから、心配はないでしょう。血尿もなく、ただ腎臓の結石が8ミリのが2つ、この大きさは自然に出るか出ないかの境目の大きさです。といったところで、処置するかしないかは小生の判断次第といった結論であります。石がちょろちょろ動いて痛みが出てから処置するか、かなりの痛みらしいのですが、このまま大人しくしていてくれれば、問題はないのですがこれは先生にも分からないそうであります。とにかくもう2年もの間大きくもならずじっとしていてくれる石なわけです。願わくはこのまま波乱なく御付き合いを続けたいわけであります。
先生はいつでも言ってくれれば、処置はします。入院は一泊といったところですので、まあ、体の調子を見ながらということに致しました。
家に到着した時には、相撲中継は既に終わっていました。かみさんに聞くと見ていなかったとの返事。致し方なくスポーツニュースを待ちました。
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稀勢の里三連敗でどうなることかと気をもんだのですが、これでどうやら面目を保ちました。あの迫力は見事でした。