うたのすけの日常

日々の単なる日記等

うたのすけの日常 山頭火の日記を読む その216

2009-03-07 06:13:46 | 日記

暮れて雪あかりの、寝床をたづねてあるく<o:p></o:p>

雪でもふりだしそうな、唇の赤いこと<o:p></o:p>

春の雪ふるヲンナはまことうつくしい<o:p></o:p>

からたちにふりつもる雪もしづかな家<o:p></o:p>

みんな洋服で私一人が法衣で雪がふるふる<o:p></o:p>

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三月九日 愚郎居。晴、雪はまだ消えない。春の雪らしくもなくよく積もったものと驚いています。となれば雪見酒ですか、朝湯朝酒とはもったいない、今日にかぎったことではないがと。きっと苦笑いでもしたに違いありませんが、しっかりと今日は身を律します。「ほろよい人生、へべれけ人生であつてはならない、酒、酒、肴、肴と御馳走責めにされた、奥さんの手料理は美味しい。」と感謝です。<o:p></o:p>

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火燵まで入れてもろうて猫がおさきに<o:p></o:p>

雪あかりの日あかりの池がある畑がある (愚郎居)<o:p></o:p>

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三月十日 比古君の厄介になると記します。奥さんに連れられ大阪劇場で松竹レビュー見物、まさに春の踊りと喜び、夜は<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="10:新町;" Address="新町">新町</st1:MSNCTYST>でのん気にお遊びと、結構な一日をすごしております。<o:p></o:p>

 翌日、柄にもなく<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="10:新町;" Address="新町">新町</st1:MSNCTYST>のお茶屋の二階で、ほっかり目覚めるとはこちらが目を瞠る番であります。比古君が方々連れて歩いてくれて、夜はまた<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="10:新町;" Address="新町">新町</st1:MSNCTYST>とは羨ましい。<o:p></o:p>

大きに英気を養い、十七日八時出立、京都へ向います。曇、時々雨とあります。牧方で泊り、翌日は彼岸の入り。早朝出発、石清水八幡宮を詣でます。電車で京都とあります。<o:p></o:p>

南禅寺境内の豆腐料理を俳友北朗君のご家族、もちろん子供たちも一緒に賞味、さすがにおいしかったと、「京都の豆腐は旨い」の一言であります。夜はひとりで新京極を散歩ですが、そしてそこに寝てしまうと書かれていますが、たっぷりと喜捨を北朗君から頂いたのでしょうか。<o:p></o:p>

「飲む食べる、しやべるふざける、それだけが人生か」反省ですかね。<o:p></o:p>


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3 コメント

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Unknown (花てぼ)
2009-03-07 20:59:19
「火燵まで入れてもろうて猫がおさきに」
なんというユ-モラスな光景でしょう。
あとお茶屋の二階や夜の新町の件はよくわかりません。(それを言っちゃ-お終いよ-)
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Unknown (うたのすけ)
2009-03-07 21:41:38
花てぼさんへ。
今晩は。
「火燵まで入れてもろうて猫がおさきに」何度詠んでも笑ってしまいます。猫を飼っていましたので、こんな光景を見知っていますので余計です。
あ茶屋と夜の新町の件は、あたしもよく分かりません。(笑)
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Unknown (■かわぐち えいこう)
2009-03-09 15:49:34
ご馳走になり、たくさんの句を書いて置いていったのでしょうか?各地に山頭火の句がたくさんあるのでしょうね?花てぼさんは、火燵の猫のような人ですね?こっそり隠れて、いたずらぽくって?
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