悲惨、無残、言葉につまります
「未熟児赤ちゃんあわれ」「19歳父が踏み殺す」「泣き声うるさい」「16歳妻は知らん顔」。昭和49年5月21日の記事です。
「泣き声がうるさくて眠れない」と、生後3ヶ月の長女を踏み殺した19歳の父親が、20日午後東京石神井署に逮捕されました。同じ部屋にいた16歳の母親はこの騒ぎをよそに眠っていました。
この若い両親は、いずれも中学の特殊学級の卒業生で、昨年秋から同居、結婚届を出したのは子どもの生まれる2日前。
子殺しの風潮に加えて、特殊学級出身の年若い結婚生活に、指導の目を届かせなかった周囲の無責任に識者はマユをひそめています。トノコトデス。
逮捕されたのは東京都練馬区の燃料店店員Aで「長女(生後3ヶ月)が布団からずり落ち、首によだれかけの紐が巻き付いて窒息した」と届け出ます。
しかし警察は死因に不審を抱き司法解剖したところ、胸の骨が8本折れ、胸部に多量の内出血があることが分かります。このためAを追及しますと長女を殺したことを自供、逮捕となりました。
自供によりますと、Aは19日午前4時ごろ長女がむずかって、なかなか泣き止まないのに腹を立て、小さい胸を2回、3回とと踏みつけました。そした9時ごろぐったりしているのに驚き、病院2ヵ所訪ねますが日曜休診でみてもらえません。自宅にもどり寝かせていましたが正午ごろ死んだようになったため、今度はAの実家へ相談に行き同午後2時過ぎになって、ようやく両親が救急車を呼びましたが赤ちゃんは既に死んでいました。ここまでで話を折ります。
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