うたのすけの日常

日々の単なる日記等

うたのすけの日常 山頭火の世界 三十六

2009-09-02 05:32:29 | 日記

道がなくなり落葉しようとしてゐる            <o:p></o:p>

田舎の山道にはこういうこともありなんですね。予算不足や反対意見で工事が途絶するのとは訳が違います。恐らく自然の歩みで突如この先行き止まり、険しい隘路、きっと昨日までは歩けたのに、今日は突如として道が消えました。四辺は秋も深く木々の枯れた葉が、まさに落ち始めようとしています。<o:p></o:p>

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木の葉ふるふる鉢の子へも<o:p></o:p>

晩秋の街道は並木道の両脇に山が迫っております。緩やかな風にも、並木や山々の木々の枯葉が舞います。桜の花びらならぬ、大小さまざまの枯葉がスコールの如く、地上に降りそそぎます。お布施をいただく鉄鉢、別名「鉢の子」の中にも舞い落ちました。<o:p></o:p>

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柳ちるそこから乞ひはじめる <o:p></o:p>

誰にもあることです。何か始めようとするとき起点を探すものです。行乞にもきっと縁起を担ぐといいますか、心に弾みをつけるきっかけが、必要と思います。今朝はたまたま宿を出立して近くに、枯葉を下げた柳の木が、空気に揺られたように一筋の葉が落としました。よし、ここから行乞を開始です、気合いが入りました。<o:p></o:p>

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春が来た水音の行けるところまで<o:p></o:p>

♪春が来た、♪春が来た、の童謡が聞こえるようです。陽気もよく心も爽やか、脚も軽やかといったところです。そろそろ昼時分、とこかでおにぎりの包みでも広げますか。いやいや、もう少し先に行きましょう。水の流れ落ちる音か、清流の流れる音が聞こえてくるのではないでしょうか。その水を頂いてお午飯にしましょう。<o:p></o:p>


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