老人医療 悲惨な現実
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/1f/cfd8bb45fb631301bc0001c94c271294.jpg)
京都市の3精神病院をやり玉にあげています。こんな現実があったとは唖然とさせられました。
「9か月で859人死ぬ(昨年)」「病室にあふれる患者」「分業化した冷たい看護」昭和49年9月2日の記事です。
京都市内にある同じ医療法人系列の3つの精神病院が「老人病院」化しており、去年9か月間に合わせて859人もの患者が死亡していたことが、京都府衛生部の調べで表面化しました。
日本精神神経学会精神医療委員会で大量死の原因調査に乗り出しましたが、患者がスシ詰め状態にされていたことや、看護の手数を省くため、患者が便意を告げてもオシメをあててすませるなどの実態が、これまでの調べで明らかになりました。老人医療の無料化が歓迎されている反面、金銭や施設だけでは解消しない老人福祉行政の矛盾がクローズアップされたケースとして、関係者にショックを与えていると報告されています。
見出しは続きます「福祉の矛盾浮き彫り」「受け入れ態勢伴わぬ無料化」とあります。国の老人医療無料化が去年1月(昭和48年)に実施されてから、老人が医者にかかる率はどんどん伸びていますが、肝心の受け入れ態勢が増強されていないのが実情で、3病院の例は、その矛盾を浮き彫りにしたケースといいます。
日常生活に支障があり、世話の必要な老人は本来、特別養護老人ホームが収容するのが本筋ですが、厚生省の調べでは特老の収容率は103%とあふれかえっています。その結果老人は従来の医療機関へなだれ込んだ。これが現実といいます。この現実は現在でも一向に解決されていないのが、これもまた現実であります。
そしてその医療施設は医療に名を借りた老人処理工場と極言する関係者もいます。
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京都市の3精神病院をやり玉にあげています。こんな現実があったとは唖然とさせられました。
「9か月で859人死ぬ(昨年)」「病室にあふれる患者」「分業化した冷たい看護」昭和49年9月2日の記事です。
京都市内にある同じ医療法人系列の3つの精神病院が「老人病院」化しており、去年9か月間に合わせて859人もの患者が死亡していたことが、京都府衛生部の調べで表面化しました。
日本精神神経学会精神医療委員会で大量死の原因調査に乗り出しましたが、患者がスシ詰め状態にされていたことや、看護の手数を省くため、患者が便意を告げてもオシメをあててすませるなどの実態が、これまでの調べで明らかになりました。老人医療の無料化が歓迎されている反面、金銭や施設だけでは解消しない老人福祉行政の矛盾がクローズアップされたケースとして、関係者にショックを与えていると報告されています。
見出しは続きます「福祉の矛盾浮き彫り」「受け入れ態勢伴わぬ無料化」とあります。国の老人医療無料化が去年1月(昭和48年)に実施されてから、老人が医者にかかる率はどんどん伸びていますが、肝心の受け入れ態勢が増強されていないのが実情で、3病院の例は、その矛盾を浮き彫りにしたケースといいます。
日常生活に支障があり、世話の必要な老人は本来、特別養護老人ホームが収容するのが本筋ですが、厚生省の調べでは特老の収容率は103%とあふれかえっています。その結果老人は従来の医療機関へなだれ込んだ。これが現実といいます。この現実は現在でも一向に解決されていないのが、これもまた現実であります。
そしてその医療施設は医療に名を借りた老人処理工場と極言する関係者もいます。
考えますと、歩みは遅いものの、福祉については仰る通りに改善されているのも事実と思います。