考えるための道具箱

Thinking tool box

WORK-OUT

2004-09-15 18:39:10 | ◎書
ウエルッチのworkout、ジムでのworkout。つまるところは練習・トレーニングのことなんだけれど、この日本語感から想起できるのはゴリゴリ感。まさに、村上春樹が執筆に集中しているときののゴリゴリ感だ(※1)。脳と身体に強度の高い負荷をかけ、抵抗のなか、まるで満員電車の中をグイグイ抜け出していくようにゴールをめざす。そして、抜けきった、そこにある心地よい疲労感。
で、熟語としての「work out」を調べてみると、やはり「●〈計画などを〉(苦心して)作り出す、〈問題などを〉解く、〈計算を〉懸命にする 」「●〈…を〉努力して理解する
work out the meaning of a poem 詩の意味を努力して理解する」「●〈…を〉苦心して成就する」「●〈鉱山を〉掘り尽くす」など、「ワークしてアウトする」といった意味がある(※2)。「掘り尽くす」というのがわかりやすい。
プランニングにおいて「全体像を調べて列挙しつくす」「もうこれ以上は思いつかないだろうというところまでロジック考えつくす」ワークアウトこそが、報われる結果を生み出す。逃げたり、あきらめたり、手を抜いたプランは、すぐに底が見え、議論の対象とならなくなる。構えとしての「ワークアウト」は大切だ。この精神と方法論をいかに伝授していくか。
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たいそうなこと書きましたが、ちょっとワークアウトっていう言葉をつかってみたかっただけです。

(※1)「アフターダーク」も例にもれない。静謐な文章ではあるが、一文一文がかなり精緻に書き進められているのがわかる。このエネルギーで書けば、相当疲れるだろうというのもよくわかる。なんだか「アフターダーク」にひっかける話題が多いなあ)

(※2)New College English-Japanese Dictionary, 6th edition (C) Kenkyusha Ltd. 1967,1994,1998

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