考えるための道具箱

Thinking tool box

◎ニーチェのビジョンはなにをもたらすのか。

2007-10-08 11:48:04 | ◎目次
爾来、家に帰ってからも、あの球体の白の美しさが忘れられず、仕事の合間をみながらこうして想いを書き留めていたわけだけれど、どうにも頭が重く見通しが冴えない、これは先ごろ突発的に起った本年度最大の災厄せいかだろうか、とあれこれ思いを馳せていたところ、このかた3ヶ月ほど理容に行っていないことを思い出し、そのストレスの出所が重力という物理的な要因であったことに胸をなでおろすと同時に、散髪を急きょ午後からの計画に組み入れた。

そもそも、ファッションとかブランドにはひとかどの見識もこだわりもなく、そんなもの、とりわけ服とか鞄のブランド名称なんかに盲目的に固執するのは田舎物の所業である、という程度のお寒い主張しか落ち合わせていない浅学の人間なので、同じくヘアスタイリングにおいても表参道・青山界隈でことをなす必要もなく、この1年ほどは、町内の随一のおしゃれさんで、しかし残念な感じの理髪店を、家から徒歩1分という理由だけで愛用していた。しかし、調髪中に執拗に繰り返される店主のビリーズ・ブート・キャンプ体験談に辟易し、それだけでなく度を越した熱弁に「あんたのような身体つきの人間こそ入隊したほうがよいのではないか」という他意すら感じるに至り、しばらくは、円天でも使えない限りはお世話になることはないなと思っていたので、以前、利用していた、カット料金にして1.6倍、その分おしゃれ度も1.6倍のヘアサロンに再帰することにした。行く道すがら、件のビリーの店を覗き見たところ閑散としており、どうやら隊長の帰国と同じくして栄華も零落したようで、一介の隊員であった店主にはなんの責任もないとはいえ、一時の流行に企業のビジョンを委ねてしまうことの怖さを感じた。

1.6倍のヘアサロンは、しばらく行かない間に、まるでエステティックTBCのような妖艶なつくりに意匠変えされていたため、男性の理容は廃業したのだなと確信し、その華麗な装飾の気恥ずかしさから一刻も早く解放されたい一心で、反射的に踵を返してはみたものの、ブート・キャンプに再志願するというのもきまりが悪いので、もう一度踵をひねり返して、意を決して、店頭にたたずむキャバ嬢に「ここは1年ほど前まではメンズが栄え誇っていた場所ではなかったですか」とたずねてみたところ、「いまもやってます。おんなじシステムです。いまなら5分で案内できます。こちらでお待ちください」と、そのパープーなさまからは想像し難い、一点の曇りもない手際のよい回答を得ることができたので、一切を委ねることにした。待合で、これでは読者をバカにしていると、とらえられてもしようがないんじゃいかと思えるほどイージーな貫成人の新刊「入門・哲学者シリーズⅠ ニーチェ すべてを思い切るために:力の意志」に目を通しながら、こうして過ごした目的や充実のない1日を前に「これが生きるということであったのか。わかった、よしもう一度」と永劫回帰を呑み込むことに成功した自分を称えた。そして、整髪後は書店に赴き、「入門・哲学者シリーズⅡ フーコー 主体という夢:生の権力」も、購っておこうと易きに流れた。

以下続刊。
『カント――わたしはなにを望みうるのか:批判哲学』
『ハイデガー――存在の贈与: 存在論』
『デカルト――絶対確実なもの: コギト』
『ホッブズ――欲望と国家: リヴァイアサン』
『スピノザ――すがすがしい従属: 永遠の相のもとに』
『ヘーゲル――近代精神の完成: 絶対精神』
『マルクス――人間の条件: 唯物史観』
『フッサール――生きられた現実: 現象学』
『ウィトゲンシュタイン――意味から自由であること: 言語ゲーム』
『サルトル――わたしである自由: 実存主義』
『メルロ=ポンティ――世界の手触り: 身体的実存』
『レヴィナス――わたしはいつ脅かされるか: 他者の顔』
『ラカン――自我の構造: 構造主義的精神分析』
『デリダ――西洋哲学という不可能: 脱構築』
『ドゥルーズ――現代社会の深層: 生産する欲望』
『ボードリヤール――作られる欲望: シミュラークル』
『ネグリ & ハート――グローバリゼーションとはなにか: 帝国』

◎イマジンを見た。

2007-10-07 15:21:44 | ◎書
大阪駅の環状線の人のようなものが充満したホームで、前を歩いてた若い女が、停止灯も発光せずに急に立ち止まったので、人の流れを考えるべきではないか、と少し訓戒でもしようと思った矢先、携帯かなんかを尻のポケットから取り出そうとしたのだろう、腰の当たりで体を右に曲げ傾けたと思ったら、一瞬のうちに反対側の腰からかまくらはんぺんの10倍ほどもありそうな白い球体が膨れ上がったので思わず、うはっ、と叫喚してしまった。こんな秋の白日にそんな魑魅魍魎はあるはずはないと思って、その白い風船を心眼を凝らしてみてみると、なんのことはない、流行の股上の短いジーンズに無理やり押し込められていた肉団が、この機をばかりにと、一気にあふれ出ただけのことであって、なにもひるむほどのことではなかったのだが、それはあまりにも珍妙すぎたため、彼女のために、やっぱりなにかひとこと訓戒をしておくべきだなと思ったが、まさか「その腰から顔を出しているイマジンは、オバQですか」などと言うわけにもいかず、立ち止まってあれこれ箴言を繰っているうちに、背後に切迫しているだけではなく、そのパーマネントされた短髪から角の二本でも突き出しそうな形相の中年のおばちゃんから「てめえ、人の流れを考えるべきではないか」と厳しい訓戒を受けたため、その言葉の威力におじけた俺は、あらためて、この世の中で突然ふりかかる暴力の恐ろしさについて考えながら、いちおう「でも、このオバQが…」と他責を主張しておこうと思ったが、もはやかまくらはんぺん女は10メートルほど先で人の藻屑に消えそうになっているばかりか、この顛末の主たる原因となっていた、肉塊もすっかりもとの鞘に納まり消失していたため、俺はドリフの寸劇の志村のように追い詰めら「あわあわ」と言い繕うしかなく、その赤鬼にタックルというフィジカルなタッチまで喰らって、すでに人いきれも途切れたプラットホームに寂しくたたずむこととなった。

◎LIFE LOG 20070927-1004

2007-10-05 00:40:46 | ◎書
■070927_THU:夜中に勢いで『村上春樹にご用心』を購入。内容の面では問題はないが、本づくりの構えはひどい。筆者と編集者の手抜きにあきれる。いまや、goo blog advanceで始まった書籍化のような手軽ですばらしいサービスもあるわけで、コラムをたんに並べるようなものなら電子的な技術で3分でできるというのに。内田樹が散々書いているように、仕事を無理やりつっこんだ依頼側に問題があるのだろう。それとも断れない理由でもあったのか。もっとも中身も確かめずに買った側にも問題はあって、「村上論」ではなく、内田のアナウンスどおりたんなる「村上本」だったわけだ。ところで、今年もブックメーカーのオッズは村上春樹に高い。さて、どうだろう。精神性の普遍については言うことないのだけれど、政治性とか社会性の現れはかなり日本的なので読み取るのは難しいからなあ。

■070928_FRI:大阪移動。新幹線のなかで、集中的に、augustanaの『All the stars and boulevards』とLinkin Parkの『Minutes to Midnight』を聴く。悪くはないけれど、視聴時に感じた、ファースト・インプレッションは幻想だったのかもしれない、とも思う。あ、『21世紀少年 下』も。レヴューでは不満が堆く積まれているようだけれどけれど、ぼくはそうは思わないな。だいたい、レヴュアーたちの不満にはひねりがなさ過ぎる。
午後から3つにテーマ分けされた会議。1つめはルーチン。2つめは分科その1、個別の組織についての課題解決。3つめは分科その2、全グループ的な課題、人事労務その他について。会議の途中でいくつかメール処理。自社内のことや得意先のことはおおむね予測がつくので問題ないのだが、イヤなニュースはたいてい外野の作為によるものが多くそれは突然やってくる。部外の傍観者でいるのならずっと傍観者でいるという節度とか矜持はないのだろうか。少し早めに帰宅して、勉強を含めて、思索しようと思っていたが、重いニュースに押しつぶされて飲んだくれて寝る。

■070929_SAT:朝ティップネス。今月はあまり参加できなかったので、いまいちコリオも修得できず。体重も650gほど増えている。往復路で得意先からメール&コール。帰りに、紀伊國屋で『反=近代文学史』『BRUTUS』
13:00すぎに帰宅して、約1時間半程度でまず仕事を片付ける。『BRUTUS』は詩の特集で、いっそのこと『鳩よ!』のクレジットをつけてもよかったのかもしれない。『鳩よ!』はずいぶん前に休刊したと思い込んでいたのだけれど、考えてみれば今世紀に入ってからも版型を変えて存えていたんだ。そういえば『パンク侍…』も連載していたな。いまも発刊されていたら買っているかもしれない。その後は『サッド・ヴァケイション』について考えるため『ユリイカ』や『Helpless』を読み返したり。Bruce Springsteenの「NBC TODAY SHOW」のライヴを見たり。(セットリスト:The Promised Land、Radio Nowhere、Livin' in the Future、My Hometown、Night、Last to Die、Long Walk Home)


■070930_SUN:午前中は、溜まっていた重要書類を整理したり、これも同じく残滓にまみれていた超整理手帳のリフィルを刷新したり。新生カンガルーフォルダーにより、多少はスリム化がはかれた。気がする。夕方、Mr. children "HOME" TOUR 2007 -in the field-楽日。長居競技場に向う。なんでもスタジアムライブを行うのは始めてらしい。セットリストは「彩り」「名もなき詩」「星になれたら」「シーソーゲーム」「CROSS ROAD」「Tomorrow never knows」「my life」「ひびき」「もっと」「HERO」「Imagine~CENTER OF UNIVERSE」「Dance Dance Dance」「フェイク」「Any」「口笛」「Sign」「ポケット カスタネット」「Worlds end」「終わりなき旅」「しるし」En.「Wake me up!」「innocent world」「旅立ちの唄」。ファイナルということもあって、これまでとは小幅に変えてきたらしい。しかし、熱狂的なファンにとってはその入れ替えは大幅であり、昔の曲が落涙レベルで効いている、ということになる。「シーソーゲーム」などはほんとうに久しぶりのパフォーマンスとのことだ。ぼくとしては「フェイク」~「Any」、「ポケット カスタネット」~「Worlds end」といったやや新しい曲の組み合わせが、良かったのだけれど。

■071001_MON:さすがに新幹線は混んでいる。なんだろう、印象としては、研修期間を終えた今年度の新人が、配属先に向う、といったようなイメージの集団が多かったような気がする。車中では松浦寿輝の『半島』。ようやく面白くなってきた。
事務所では、どちらかというと組織的・事業的なことを検討する仕事で1日を終える。そういったことは、帰宅後も思考する必要があるため、単身の自宅にも大判の方眼用紙とペンを常備する。ほとんど寝るためだけに帰る場所だったので、そんなものは必要ないか、と思っていたけれど、やはり道具が目の前にあるのとないのとでは、意志も意欲も違ってくることがよくわかった。

■071002_TUE:新しい得意先と新宿の商業施設へ。たまには新宿にも足を運ぶべきだ、と反省する。渋谷に帰り、いくつか資料として本を購入。『下流社会 第2章』『下流社会マーケティング』『フランフランの法則』『家じかん』『財務3表一体理解法』。下流系は、データのひとつでも使えたら、と思い。『家じかん』は「大人も、子どもも、気持ちよく暮らす」をテーマにした住まいづくりムック。ベストセラーの『財務…』は、実務レベルで本格的に会計の知識が必要になってくるだろうことを想定して。もうそうなってはいるけれど。
で、ジャイアンツ優勝。やっぱ最後は清水だな。あいかわらず選手の集め方に批判は多いと思われるけれど、これをマンガとしてみた場合、いろんな能力のある選手が集まってくるなんて、純粋に面白いと思わないか。

■071003_WED:朝は、恒例のスポーツ報知。高橋、上原のコンバートはあらためて見事な英断と感心するし、長嶋名誉監督のコメントにもある「説得術見事」を読むにつけ(真実は闇の中ではあるが)、やっぱり原は好きだな、と思う。
午後からは、いろいろと打合せして、いろいろと仕事が生まれる。
ところで、深夜に帰宅する際に、いつも例の神泉あたりの飲み屋に行こうと逡巡しているのだけれど、どうも最初の一歩が踏み込めないでいる。もう少し過ごしやすくなってからかな。

■071004_THU:いろいろと電話があり、いろいろと仕事が生まれる。ふと青学を見上げる校舎に秋の夕陽が射していた。息を吸い込めば、匂いも秋に変わっていた。日中は、地域限定商品のコンセプトワーク。といっても、ファスト風土だからどうも地域性が捉えにくい。
夕食の買出しがてら寄ったABCで松浦理英子『犬身』。ほんとうに久しぶりだけれど、ファナティックの度が過ぎていないことを祈るばかり。『差異と反復』は気力が減退しているので、とりあえず見送り。

◎忘れないように。

2007-10-04 00:33:34 | ◎書
ホットエントリー「実は…使い方を間違えていたコトバランキング」。例文と一緒に覚えるのが得策です。しかし、微妙なものについては誤用もあるかもしれない。


■役不足
意味:能力に対して、役目が軽すぎること。

×「ちょっと今回は役不足でした。スクワットから出直しですっ!」
○「いちばん思い入れのあるシーンは?」
 「……とくにないです……」
 「!!ないですか!うーん……
  ヒップさんにしてみれば役不足だったのでは」
 「……そんなことないっす……ってヒップさんって誰ですか?」

■情けは人の為ならず
意味:情けを人にかけておけば、巡り巡って自分によい報いが来るということ。

×「ドン引きをそこまでフォローする必要はないだろ。そもそも、あいつが仕出かしたんだから。情けは人の為ならず、だ」
○「いやいやそんなこと言わずに。まあ、いつもの調子で一発、助けてやろうよ。情けは人の為ならず、ってね。わかるだろ?」

■気が置けない
意味:気遣いする必要がない。遠慮がない。

×「ほんとうにやつは気が置けないな。ちょっと甘い顔したらすぐに盗っていく」
○「こんど気が置けない仲間を集めてさ。MDMAなんかどう?」

■なし崩し
意味:物事を少しずつ済ませていくこと。

×「とりあえず軽く呼んでおいて、あとは、もうなし崩し的に、仕事を突っ込んでいったらいいんじゃねーか」「気がついたら責任者、ってことだな」
○「借金はなし崩すしかないでしょう」「それが出来れば苦労はないのですよ…」

■半時(はんとき)
意味:1時間

○「えっ早すぎました?半時後に来いって言うから…おかしいな30分過ぎてんですけど」
○「えっ遅すぎました?半時後に来いって言うから…ちょうど1時間なんですけれど」
(注)現代的には、両方の解釈があるようなので、「半時」なんて落語みたいなもの言いをせずに「30分ね」と明確に言おう

■檄(げき)を飛ばす
意味:自分の主張や考えを広く人々に知らせて同意を求めること。

×「部長!奴らに、一発、激を飛ばして、例のドリンク、倍くらい売らせてくださいよ」
○「おまえなあ、激を飛ばしたい、って言うけど、そんな考えじゃ、みんな納得せんよ。そもそも人も集まらん」

■ぞっとしない
意味:感心しない。うれしくない。

△「ぞっとする話だね」「ま、ぞっとしない話でもあるけどね」
○「払いは円天でいいかな」「ぞっとしない話だな」
:これはちょっと微妙。そのエピソードにフィジカルに寒気を感じたときは「ぞっとする」だ。

■憮然(ぶぜん)
意味:失望してぼんやりしているようすの意味

×「なんか不服でもあんのか?憮然としやがって。」
○「あいつ憮然としてたね」「そりゃがっくりくるだろうよ。かなり信奉していたからな」

■しおどき
意味:物事を行うのに最も良いとき

×「そろそろHey!Say!JUMPもしおどきだな」
○「さあいけっ!いまがしおどきだっ!」

■セレブ
意味:名士。有名人。

×「まあ、セレブなご婦人だこと」
○「セレブだけが集まるパーティーだから、素人は参加できないんですよ。まあ、マーク・パンサーなんかは微妙なところなんですけどね」

■失笑する
意味:おかしさをこらえることができず吹き出すこと。

×「お前の空気の読めなさ加減に、みんな呆れ顔で失笑してたよ」
○「腹踊りと珍妙な呪文に、思わず失笑してしまいました」

■さわり
意味:話の中心となる部分。聞かせどころ。

×「このわが社オリジナルの電子マネーのしくみの、さわりのところだけでも聞いてみてくださいよ。うそみたいな話なんですけどね」「うそだろ」
○「『男の人は好きにしたらええんよ。こっちは痛くもかゆくもない、子供がいるけんね」.ってところがこの話のさわりだな」「そうかなあ」

■奇特な人
意味:おこないが感心なさま。けなげなさま。

×「セミの抜け殻、集めてるって?奇特な人もいたもんだ」
○「えっ、毎日洗ってくれるって?奇特な人もいたもんだ」

■一姫二太郎
意味:最初が女の子、次に男の子が生まれるのが理想

×「一姫二太郎三なすび、だなやっぱり」
○「一姫二太郎の三人兄弟です」「ふつうに、女・男・男、って言ったらいいんだよ。だいたいあなたはいつも一言多いね」」

■閑話休題
意味:横道にそれた話を本題に戻す

×「閑話休題、ややこしい話はちょっとおいといて…」
○「閑話休題。話がちょっとへんなところにいっちゃいましたね」

■煮詰まる
意味:議論や考えが出尽くし、結論の出る状態になること

×「煮詰まってしまってどうしようもありません。助けてもらえませんか」「やだ」
○「話が煮詰まったの、そろそろ企画書としてまとめられそうですね」「そうか?煮詰まってるようには思えないんだけどな」「すみません」

■すべからく
意味:「ぜひとも」「当然…すべきである」

×「すべからくいただきました。もう何も食べられません」
○「すべからく襟を正すべし。ま、全員じゃなくてもいいけどね」

■世間ずれ
意味:実社会で苦労を重ね、世間の裏表を知り尽くして悪賢くなったことを表す

×「今度うちの部署に配属されたやつ、世間ずれしれるね」「うん、先祖がコンツェルンらしいよ。昨日、ひとりでメトロに始めて乗ったんだって」
○「今度うちの部署に配属されたやつ、世間ずれしれるね」「確かに。根回し鼻ぐすり野郎だぜ。きっと。」

■敷居が高い
意味:不義理・不面目なことなどがあって、その人の家に行きにくい。

×「その来場促進策は、お客さまにとって敷居が高すぎるなあ」
○「あのお客さまのところに訪問するの、ちょっと、敷居が高いんだよ。前に、釣ってきた気色悪い深海魚をおろして、「平目です」って、お裾分けしたことがあってね」

■やおら
意味:静かにあるいはおもむろに動作をするようす

×「やおらしゃべりだして困ったよ。でも、あとで聞いたらじつは酔ってなかったらしいんだ」
○「やおら立ち上がって話し出したんだよ。なんだか場が引き締まったね」「あいつポーズだけは巧いからな」