考えるための道具箱

Thinking tool box

5月30日(木)のつぶやき

2013-05-31 00:54:54 | ◎目次

レスリング、野球・ソフトボール、スカッシュ。


記録●『天使エスメラルダ 9つの物語』(ドン・デリーロ/新潮社)。最初の短篇「天地創造」は、ゴドーのようなカフカのような話。1979年は、こんなのも書いていたんだ。そして、デリーロっぽくない装丁。

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予定●『これからお祈りにいきます』(津村記久子/角川書店)6/26。小説であることをお祈りしたい。


いちおう、本は読んだほうがいい、とは思う。でも、そもそも本は読めないものだし、覚えておくこともできないので、何かの役に立つとか、そういう話ではない。


備忘●『柄谷行人蓮實重彦全対話』(講談社文芸文庫)7/11。こういうのは、しかも¥2,100もする文庫はどうしたものか。

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いちおう「時間がなかったからしようがないですね」とは言うけど、ほんとうはそんなこと毛頭も思っていない。たとえ時間がなくても最低限やらなければならない優先順位の高いことはあって、それこそが存在意義だと思っている。


さすがに、geegleじゃないから「太巻 プロデュース」じゃ検索ヒットしない。 #あまちゃん



5月29日(水)のつぶやき

2013-05-30 00:54:54 | ◎目次

3年ほど前のエントリーだけれど、こんなファンがいるなんてすばらしい。|Bruce Springsteen "Land of Hope and Dreams":yaplog.jp/asbury/archive…


朝ドラ「あまちゃん」で20代~30代・男女180人のエキストラ募集 ネットで5/30正午まで b.hatena.ne.jp/articles/20130… @hatenabnewsさんから


@fui_t 元々ダメな人は、もっとダメになるだけです。溶けてしまうかもしれません。


ということらしい。ちょっとした共時性。|なんと日本版が登場!「KINFOLK MAGAZINE JAPAN」|モノコト|箱庭 haconiwa|女子クリエーターのためのライフスタイル作りマガジン haconiwa-mag.com/monocoto/2013/…



5月28日(火)のつぶやき

2013-05-29 00:54:41 | ◎目次

記録●『Coyote 特集 TOKYO LITERARY CITY』。東京国際文芸フェスティバルの記録編。たぶん全てのセッションを再録している。しかし魅力的なのはそれらとは別の、『KINFOLK』編集部への取材、『THE NEW YORKER』と『GRANTA』の編集長への取材。


ちなみに『KINFOLK』の「六月の書店に並ぶ八号目では、日本が特集される」らしい。


買うかも。|無印良品の「人をダメにするソファ」が快適すぎてヤバイらしい - NAVER まとめ matome.naver.jp/odai/213685240…



5月27日(月)のつぶやき

2013-05-28 00:54:47 | ◎目次

京王井の頭線浜田山駅の“スゴい町の本屋さん"サンブックス浜田山で開催中の「サンブックスが応援する みんなに知ってほしい出版社フェア 左右社・羽鳥書店・夏葉社etc(まさに出版界の職人!)」、好評とのことです。ありがとうございます! S pic.twitter.com/4Y8cDJVhTu

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5月26日(日)のつぶやき

2013-05-27 00:54:21 | ◎目次

ああ、エキセントリック少年ボウイ cover - YouTube youtube.com/watch?v=6hxDDZ…

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小泉孝太郎の卑怯で情けない慶喜が怪演すぎればすぎるほど、進次郎の政治的立場が危うくなっていく。 #八重の桜

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この店、意外にいいんですよね。シングルモルトもちょっと安いし。|イオングループのリカー専門店「イオンリカー」 aeonliquor.jp


なぜこのiPodには、isolation もmotherも入ってないんだろう。


ずっと頭のなかで響いてた謎の曲は「ドースル?」でした。


「陳麻婆豆腐調料」よりおいしいかな?いちど食べてみよう。|最近食って記憶に残っている3つの食品。麻婆豆腐、カレー、ラーメン: 極東ブログ finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/20…


で、「陳麻婆豆腐調料」ってKALDIで売ってんだ。今日食べた「トマトとズッキーニの冷たいパスタソース」もかなり美味しかった。KALDI最強。こんどボルシチ買って見ませんか?



5月25日(土)のつぶやき

2013-05-26 00:54:01 | ◎目次

久しぶりに、ダンサー・イン・ザ・ダーク観たいな。うそ。


仲正昌樹の『ヴァルター・ベンヤミン』を真面目に読みだした。やっぱり面白いので『カール・シュミット入門講義』も買っておこうか。


ヤマアラシってこんなに凄いのか。


久しぶりにアマゾンからお金もらった。なんか買おう。


あまちゃん……すごすぎる。


思弁と内省の週末。
なんて書くと塞いでいるようだけど、そうではなく単純にさまざまな思索を深めるということです。


「神と増田喜十郎」とかすごいですよ。 @konoyono: 絲山秋子さんの短篇集出てたのか…! amzn.to/10YZpN0


確かに一気に見通しがよくなり、フロネシスが立体化します。 RT @nakaharajun: 【ブログ更新】ヒアリングで「リアルなストーリー」を得るために: ow.ly/lnVfJ


思考技術のうち「3C」とか「コンセプト」といったベーシックなものですらエバンジェリストがいないと組織に継承されない、ということがよくわかってきた。


うーん、コンテンツ・マーケティングのストラテジー開発フローを使えば、きっと正しく発想できるのに……。理解してもらえていないんだろうなあ……。⇒ contentmarketinglab.jp/content-strate…


3Cにしてもコンテンツ・マーケティングの開発フローにしても、ようはフレームワークなんだけれど、フレームワークを使いこなす能力というのは、「複数の事象の関係性がどうつながるのか?」ということを、思考をグルグル巡らし尽くし、無理目でもグイグイと結びつけていく技術、ってことなんだろう。


台場に住むなら付き合うというおとぼけで、すべての人が善人に転じる。自転車ごと海に落ちるというおとぼけで、すべての事の重大さが軽くなる。 #あまちゃん

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馬刺し充実。|バル肉寿司 蒲田店 - 蒲田/寿司 [食べログ] tabelog.com/tokyo/A1315/A1…


【シティボーイズ「西瓜割の棒、あなたたちの春に、桜の下ではじめる準備を」】 5/25(土)よる10:00[WOWOWライブ]◆宮沢章夫さん @aki_u_ench が作・演出。出演者たちの魅力満載のステージです!⇒bit.ly/17qKpfA #wowow

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ヒーローインタビューまで観る?観る?



5月24日(金)のつぶやき

2013-05-25 00:55:08 | ◎目次

みんな裸になってる時代だというのに。|マーケティングは消費者を欺くことじゃない | smashmedia smashmedia.jp/blog/2013/05/0… @smashmediaさんから


そしてちくまも。あとは……光文社?|個人的ちくま新書ベスト5 まとめ togetter.com/li/506600


Webコンテンツも充実していました。|利益や売上げばかり考える人は、なぜ失敗してしまうのか――目的工学[入門編] diamond.jp/category/s-rie…


アクセスは便利になった。|至高のとんかつ、豚組食堂が旨すぎて。 ? 乱れなよ、そして召されなよ coziest.net/?p=520


記録●『七人の使者・神を見た犬 他一三篇』(ブッツアーティ/岩波文庫)。光文社古典新訳と比べると。[共通]大護送隊襲撃(護送大隊襲撃)、七階、神を見た犬、聖者たち(聖人たち)⇒


⇒[岩波文庫]七人の使者、それでも戸をたたく、マント、竜退治、水滴、なにかが起こった、山崩れ、円盤が舞い降りた、道路開通式、急行列車、自動車のペスト


⇒[光文社古典新訳]天地創造、コロンブレ、アインシュタインとの約束、戦の歌、グランドホテルの廊下、風船、呪われた背広、一九八〇年の教訓、秘密兵器、小さな暴君、天国からの脱落、わずらわしい男、病院というところ、驕らぬ心、クリスマスの物語、マジシャン、戦艦《死》、この夜の終わり


GunosyとfeedlyとHuffington PostのiPhoneアプリを入れた。情報収集のフェイズが大きく変わるような気がする。UIも大きく変わった。


そうだよ種市。おまえ、学園の生徒、全員とダチになるんじゃなかったのかよ。 RT @itoi_shigesato: 『あまちゃん』のアキちゃんの恋が実らないことに、こころを痛めておりますです。まだ、本人は失恋に気づいていないようなので、ますますいじらしいやら切ないやらです。……


山頂まで10mの所に、猟銃を構えた三浦さんが

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1934年のヘミングウェイによる、「若い作家が読むべき本」リストが公開されています。
openculture.com/2013/05/ernest…
『カラマーゾフの兄弟』『戦争と平和』『赤と黒』『ダブリナーズ』『ボヴァリー夫人』。『嵐が丘』はちょっと意外な選出です。

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5月23日(木)のつぶやき

2013-05-24 00:54:22 | ◎目次

スモールゆえにできることはまだまだある。|なぜサイボウズは、働く「時間」と「場所」の制約をなくせたのか?(前編) | サイボウズ式 cybozushiki.cybozu.co.jp/?p=8328


なぜサイボウズは、働く「時間」と場所の「制約」をなくせたのか?(後編) -変革のカギは社員の自立- | サイボウズ式 cybozushiki.cybozu.co.jp/?p=8562


iPodから久しぶりに流れてきた『恋する凡人』に、鳥肌がたった。というか泣く。



5月21日(火)のつぶやき

2013-05-22 00:54:19 | ◎目次

「第一の顧客」と「支援してくれる顧客」を創造し維持することによって(小目的)、「社会的な目的を実現し、社会、コミュニティ、個人のニーズを満たす」(大目的)。(『利益や売上げばかり考える人は、なぜ失敗してしまうのか』(紺野登+目的工学研究所)



5月20日(月)のつぶやき

2013-05-21 00:53:57 | ◎目次

すみません。やっぱり行けばよかったです……。|SAKANAQUARIUM2013 sakanaction@幕張メッセで感じた6.1chサラウンドがもたらすライブでの凄い効果【セットリストあり】 #サカナクション tetokon.com/2013/05/19/sak…


@MASAMEGURO たいした感想を書けずに申しわけないです。虚飾のない企業・個人こそがコンテンツ、という話に敷衍して読ませていただき、刺激を受けました。



5月19日(日)のつぶやき

2013-05-20 00:54:26 | ◎目次

3試合連続ホームラン。そして、東京ドームでホームランを打ったゲームが37連勝。すみません、言わせてください。阿部ノミクス。

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こりゃ、今週はぜったいダブルブッキングするな……。


久しぶりに神宮前のarena直営店に行った。


d47 MUSEUMの「NIPPONの47人 2013 CRAFT」にも寄ってきた。確かに善いことではあるんだけれど、短絡的な話でもないとも思う。 pic.twitter.com/qMZsFPpEBX


FILBERT STEPSにも寄ってきた。あれですね、あのJSなんとかの跡地だったのですね。 pic.twitter.com/TZHQGZQOlQ



◎『中身化する社会』

2013-05-18 22:39:52 | ◎読
『中身化する社会』(菅村雅信/星海社新書)。発売されたときに面白そうだなあと思って書店で開いたページが「ワーク・シフト」の紹介だったのでよくある働き方指南本かと思いスルーしてしまったのだが、壮大な勘違い。一気に読み終えた。

「テレビや広告などによるイメージ操作は、ほぼ効かなくなった。……商品もサービスも、そして人間までも、その「中身」が可視化され、丸裸にされてしまう社会の中で、もはや人々は見栄や無駄なことにお金や時間を使わなくなる。そして、大量消費的な流行に流されず、衣食住すべてにおいてより本質を追求するようになる。」(カバー文より)


といった現象を、海外も網羅する定性ファクトを集めて解説している。巻末にまとめられた膨大な引用・参照一覧が目に入ったことで、再びこの本を読もうという気持ちが盛り上がった。

紹介されている引用は例えばこんな感じ。

●ブルックリンのカフェ・レストラン「Malpw&Sons」~『DINER JOURNAL』
●ブルックリンのカジュアルファッション・ブランド「OUTLIER」 http://outlier.cc/
●『消費社会の神話と構造』ボードリヤール
●『Casa BRUTUS 特集:世界最高のデニム選び』
●『MAKERS』(クリス・アンダーソン)
『ACQTASTE(ACQUIRED TASTE MAGAZINE)』
●アメリカのハンドメイド通販サイト『Etsy』を紹介する日経の記事(「米国発さらば規格品社会」村山恵一)
 ●『POPEYE 特集 ニューヨーク・シティガイド』
●アメリカのオーガニック情報サイト『Maria's Farm Country Kitchen』
『Couchsurfing』(宿泊先交換サイト)
●アメリカのさまざまなライフスタイル情報誌『ATLAS QUARTERLY』『 3191 Quarterly』『apartamento』
●『動物化するポストモダン』(東浩紀)
●『クォンタム・ファミリーズ』(東浩紀)
●『評価経済社会』 (岡田斗司夫)
●『ドーン』(平野啓一郎)
●『私とは何か -「個人」から「分人」へ』(平野啓一郎)
●『村上朝日堂』(村上春樹)


これらはほんの一部。いったい何についてかかれた本なのか?と思うほど多岐にわたる情報網。『KINFOLK』を大きく取り上げているところからみても、これらの筋は信頼できるんじゃないだろうか。

著者の菅村雅信は、エディターだけあってファクトへの嗅覚とハイライトのあて方はすばらしく、やや強引であるとはいえ一定のストーリーとしてまとめ込めているところはさすがだなとは思う。資料としての活用度も高い。この手のニュータイプの新書は、どうしても著者の薄いひとり語りになりがちだが、違和感のある独自の意見を滔々と述べられるよりも、たとえ見解は弱いとしてもこんなふうにただただ事実を集めて教えてもらえるほうが、考えは広がる。

さて、ほんとうに「中身化する社会」が進行しているのか?といえばこれはなんともいえない。

「工芸、音楽から食、旅行、ものづくり、広告、ライフスタイル、そして消費全般まで、人々がよりシンプルで本質的なものを求める傾向が高まっているのは間違いない。……ソーシャルメディアによってイメージをふるいにかけ、見せかけを省き、い実質に、中身により到達しやすくなった時代の中で、人々は「イメージに頼らない本質の追求」という新しい競争状態に入っている」(菅付雅信)

「よい世界」ではある。豊かさの定義が変わる時代になりつつあるのは確かで、個人的にもそういった世界を待望するところはある。しかし、「中身化」を追求するためにはそれ相応の「時間」が必要で、それを確保することはじつは難しい。個人の能力(技術、プレゼンス)に依存するところも大きい。その点では、ひとりが果敢に立ち向かうにはリスクも大きい。

ともすれば、迷い人を「ここではない、どこか」誘うライフスタイル提案と誤解されることも多いだろう(利用されることも多くなるだろう)。容易に想起できるのは現実逃避としての「ノマド」。そして、「LOHAS」。ただし、マーケティングの仕込みであった「LOHAS」よりは、(定常化社会が間近に見えてきたぶん)地に足のついた議論しているとは思える。それだけ時代が変わってきているということだろう(激変があったということだろう)。あの頃に比べ、確かに世界は「見える化」している。

「消費」ではなく「生産」の愉しみにこそ優位を感じる生き方。虚飾・虚栄のない「本質」を正しく交換できる世界。いずれにしても善きことではある。

「ラグジュアリーから実用性へと、人々の関心が以降していると思う。実用主義が新しい時代の兆候と見なされ、人々はそちらへ向かっているね。それは知的な行為だと思う。もしクラフトマンシップ(職人の技能)の高いジーンズを買う場合、人々は”このジーンズのコットンはどんな種類で、どんな環境で育てられ、どのように作られたか”を語ることができる。それは情報主導型の行為だ。そして結果的に、ハンドクラフトの流行は多くの技術と仕事を生み、そして人々をもっと刺激するだろう」
「ライフスタイルが競争的になり、他人のライフルタイルが丸見えになっている時代」
(フリーマンズ・スポーティング・クラブ/バーバーのリキ・バイロン)

「自分の手で何かを作るのは、とても落ち着いて、自分を再確認できて、そしてリラックスできることなんだ。ものを作れるとき、あなたは単なる消費者でなくなるはずだ」(オムニコープ・デトロイのアンドリュー)

「僕らは読者に、自分たちの生活にもっと意識的かつ注意深くあってほしいと思っている。僕らはもっと満たされた生き方をしたいと思っているし、意味のある生活を見つけたいと思っている。……クオリティのある生活は、そのために仕事をする価値があり、そしてそれこそが人生を満たすものだと、みな思うようになっている」(『KINFOLK』の編集長ネイソン・ウイリアムズ)

◎『ストレングス・リーダーシップ―さあ、リーダーの才能に目覚めよう』

2013-05-18 12:46:14 | ◎目次
この週末の資料として『リーダーはストーリーを語りなさい―顧客と従業員を魅了し、説得し、鼓舞する究極の方法』(ポール・スミス/日本経済新聞出版社)を求めに行ったのだけれど、同時に手にした『ストレングス・リーダーシップ―さあ、リーダーの才能に目覚めよう』(トム・ラス、バリー・コンチー/日本経済新聞出版社)の、資料性に惹かれた。

『リーダーはストーリーを語りなさい』のほうは、これはこれで有益な情報が網羅されているような気がするが、いかんせん資料観点で読むには少し時間がかかりそうなので、『ストレングス・リーダーシップ』の、なんとなくではあるが内容が構造化されているという低きに流れた。

『さあ、才能に目覚めよう』を読んだ人には周知のことなのだろう。自己診断?である<ストレングス・ファインダー>によって示される「34の資質」、つまり「34のストレングス」を、この本ではリーダーシップという観点で再解釈している(WEB上で自己診断ができるアクセスコードが特典として付いている)。

[ストレングス・ファインダーで明らかになる34の資質]
◎アレンジ ◎運命思考 ◎回復志向 ◎学習欲 ◎活発性 ◎共感性 ◎競争性 ◎規律性 ◎原点思考 ◎公平性 ◎個別化 ◎コミュニケーション ◎最上志向 ◎自我 ◎自己確信 ◎社交性 ◎収集心 ◎指令性 ◎慎重さ ◎信念 ◎親密性 ◎成長促進 ◎責任感 ◎戦略性 ◎達成欲 ◎着想 ◎調和性 ◎適応性 ◎内省 ◎分析思考 ◎包含 ◎ポジティブ ◎未来思考 ◎目標思考


それぞれの解説を読んでいないのでMECEに欠けるような気もするし、でもいわゆるポジティブシンキング、スキルはすべて網羅されているとう点ではたちの悪い占い(自己診断)のような気がしないでもないが、リーダー像を分析するためにはこれくらい細かい項目があったほうがよいような気もする。いっぽうで、これら34項目は大きくは「実行力」、「影響力」、「人間関係構築力」、「戦略思考力」に整理できるため、複数の資質(キャラクター)を有する人の大きな傾向を把握することもできる。

同書では、人がついてくる4つの理由(=リーダーシップの要件)として、<信頼>、<思いやり>、<安定>、<希望>を定め、34の資質をもつ人が、「<信頼>を築く」、「<思いやり>を示す」、「<安定>をもたらす」、「<希望>を生み出す」ためのアクションを提示していて、このあたりも占いのようではあるのだが、リーダーの振る舞いを同定していく議論のスタートの資料として充分に役立ちそうではある。

◎『利益や売上げばかり考える人は、なぜ失敗してしまうのか』

2013-05-18 11:20:12 | ◎読

『利益や売上げばかり考える人は、なぜ失敗してしまうのか』(ダイヤモンド社)というタイトルからは想像しにくいと思うけれど、じつは、紺野登+目的工学研究所の本。つまり、フロネシス、知識デザイン、さらに場、創発などの考え方から派生的に「目的工学」というものを提唱している。

「高次の目的(パーパス)と個々の目的、その目的によって実践される手段との間においてしかるべき関係性が求められます。…それを偶然に任せるのではなく、また無手勝流で試行錯誤するのでもなく、何らかの方法論を見出し、体系化しようというのが、われわれ目的工学研究所のミッション」

ということだ。「目的」なんてそんなに難しく考えることなのか?と思ってしまいがちだけれど、やはり、なんの戦略も見識も技術もないまま「利益や売上」を盲目的に大目的として捉えてしまう人が少なからずいることをみるにつけ、「目的論」のようなものはあらためて正式に学習プログラムとして加えたほうがいいのではないかとも思う。

目的工学研究書の基本認識として以下のことが掲げられていて、言うまでもなく紺野登先生(と野中郁次郎先生)の考えを敷衍しかつ凝縮させているような考えではあるのだが、基本的なことではあるが慧眼でもある。

「第一に……「アリストテレスの実践的三段論法」です。これは、目的の時代において再発見されるべき思考法であり、目的と手段の判断、そして実践という過程のなかに「フロネシス」(賢慮/実践的な知恵)を埋め込むものです。」

重要な話であるが、これは彼らの研究のすばらしいダイジェストである『知識創造経営のプリンシプル』で充分に語られた話であり、つまり「目的工学」が「知識創造」を前提にしているということの宣言にすぎないで、着目したいのは二つ目の基本認識だ。

「第二に、一人ひとりの目的(パーパス)や思いに基づく行為を調整すること、すなわり、組織的なオーケストレーションを図ることです。」

きっと重要なのは「調整」なのだと思う。とりわけ中小規模の組織であれば、この「調整」こそが組織と成員を大きくかえていく、小さなトリガーになると思える。

基本的には「組織の目的」があり、その目的の枠内で成員が調整しながら「個人の目的」を設定してくわけだが、個人が自律的で創造的であればあるほど「個人の目的」が成長し、「組織の目的」に調整・変容を要求する状況がうまれてくる。そして組織は、枠に収まりきれなくなった個人を受け入れるために、「組織の目的」を調整する。このあくなきチューニングの繰り返しこそが、個人の変容を前提とした組織の変容を生み出す。こんなふうに理解したい。

つねに目的意識をもつ。こう書いてしまうと当たり前の話に見えてしまうが、「目的意識」を見失わせてしまうような外環境を与えてしまう、といったことはありがちだ。たとえば、以下の例の前者のように。

「人間が何かを達成する過程について、異なる2つの考え方があります。一つは、物事を達成する道筋をタスク(作業)の積み重ねと見なし、分業によって遂行しようとする考え方です。もうい一つは、人間が何かをなすのは、個々の意識的な努力、つまり目的(パーパス)と意志に基づく主観的行為の連携からなるとするものです。われわれは後者の考え方に立っています。ですから、そのために目的群の調整が重要なのです。」

正解である後者は、言ってしまえば「内発的動機づけ」ということでもある。こういったことをゲーミフィケーションと理解してしまう人もいるのかもしれないが、「達成する意味のある目的」を用意し、「達成後の個人の成長・変容」を企図するという点で、少し位相が違うと思う。

そういったことを、自然体で理解するために、この本は役に立つんじゃないかな。というか、やはり研修しないといけないかな。