■先週末、2日間こもって仕事しながら久しぶりに聴いていた、THF POLICEの全曲BOXセット『Message in a Box: The Complete Recordings 』。4巡くらい回したはずだが、飽きることはなかった。よくよく考えてみれば、ポリスというバンドは、5枚しかオリジナルアルバムをリリースしていないんだけれど、どれも密度が濃くって、その短い活動期間の間にほんとうに面白い曲をたくさん創っていたんだなあとあらためて感じる。おそらく、一般的には「Every Breath You Take」の印象が強いだろうから、それだけをとってみるとなんともいま現在のstingらしいバンドと思っている人も多いかもしれないが、言うまでもなく一方で、スノッブでエスプリ度の高いパンクバンドである。全体としては、ふざけてるのに凄い、という印象が強く、たとえば観念的な題材をあつかう曲も多いが、それも、まあお遊びの一貫ですよ、という斜めの構えが格好よかった。もちろんその曲層はstingに負うところが大きい。しかし、彼は基本的には「The Dream of Blue Turtles」をやりたかったわけで、もちろん、きわめて完成度の高いアルバムで文句のつけどころはないんだけれど、ぼく自身は「あれ?」という感想が否めず、それ以降、むしろTHF POLICE時代よりグレートになっていくstingを横目でみることになる。
ということで、ほとんど意味ないけど、ベスト並べてみました。
●Fallout ●Next To You ●Can't Stand Losing You ●Masoko Tanga ●Message In A Bottle ●Regatta De Blanc ●No Time This Time ●Canary In A Coalmine ●Behind My Camel ●Man In A Suitcase ●Shadows In The Rain ●The Other Way Of Stopping ●Spirits In The Material World ●Every Little Thing She Does Is Magic ●Invisible Sun ●ΩMegaman ●Secret Journey ●Darkness ●O My God ●Synchronicity II ●Every Breath You Take ●Tea In The Sahara ●Murder By Numbers ●I Burn For You
■そんななか、かろうじて行けたTipness。どうやら4月からのプログラムが変わるらしい。なんでも、いわゆるエアロビクス系はすべて「カーディオ」(つまり心臓系)とカテゴライズされるようだ。ぼくが中心的に参加しているTIPマックスは、「カーディオ ARASHI」と、なんともさえないネーミングになってしまう。で、ほとんど固定的だった京橋の土曜日のプログラムにも変化があり、朝一、朝二と豪華ラインアップになる予定。もちろん、これはうれしい話ではあるが、人大杉の予感でもある。手放しの儲け話はそんなにはない。
■ああ、そういえば2月にはじめてヨガのプログラムに参加していたのを思い出した。 ハリウッドヨガプラスなんていうから、ちょいとばかしセレブなこころもちで、おうかがいしたんだけれど、なんのことはない、ただインドふうではないというだけのこと。いや、れっきとしたいわく因縁があるとは思うが一度だけのワークアウトでは核心に迫ることはできなかった。したがって、精神が浄化されるといったようなことはなかったのだが、身体への負荷はけっこうなものがあり、ときどきはこういったものにも参加したほうがよいなあと思った次第。
■土日はじつは、この半年くらい、ほぼ100%仕事しているので、ごはんをつくるってこともほとんどなくなってしまった。悲しい。しかし、いつかのために『木村祐一ベストレシピ』を買っておく。「いつかのために」というわりにはあまりにしょぼいんだけれど、まあ、ぼくのめしの範囲はせいぜいこの程度ではある。ただし、キムの料理はきっとレシピどおりにつくっても、TVでタレントがほめそやすほどの味にはならなくって、ちょいと調味料を大目に盛っていくとか、もしくはご家庭なりのアレンジを加える必要があるという程度のこともわかってきた。そんなことを考えると、これらレシピは、考えもつかない斬新なアイデアの起点というかフレームとして活用するのがいちばんよいような気がしてきた。たとえば、後半で、「よく使う調味料」ということで、「あら塩」「塩こぶ」「昆布茶」などがあげられているんだけれど、これを使ってどんなおつまみができるのか?と果敢に挑戦してみるといったことだ。
■挑戦といえば、先月、壮大で挑戦的な提案をしたにもかかわらず、いとも簡単に却下されてしまった、文芸誌の統合合併の件。今月はもうそのような提案をするのも面倒になってきた。いちおう立ち読んで、最終的な購買計画を立てようとは考えているけれど、「ネット時代と溶解する資本主義 東浩紀・鹿島茂・佐藤優・松原一郎」、「文学まであと少し 田中和生-新連載」(文學界)、「チェーホフ未邦訳短編集(全11編)」、「島母記 桐野夏生」(新潮)、「白い男 古井由吉」、「歌うクジラ 村上龍」、「暴力的な現在 井口時男」(群像)といったところですかね。まあ、チェーホフだけか。うーん、こんなときだからこそパラドキシカルに「新潮」と「群像」を合わせて買っちゃったりすることもあるなあ。
■そんなようなしょぼい悩みの種を決定づける『近代文学の終り―柄谷行人の現在』をタツミ堂書店で。ここで書かれている「小説の終わり」は、もっともなことであるし、反論のための論理も証拠もまったくないため、平身低頭受け入れるしかないんだけれど、やっぱりちょっとさびしいなあ。つらい。ただ一方で、ひとつひとつの文学に価値や意味はないとしても、たとえば、ある強大な物語を盲目的に鵜呑みするのではなく、対抗しえる物語、それとは別の物語をたくさん知っておく必要があるという点での「集合体としての価値」「バリエーションとしての価値」はありそうな気もするけれど、どうだろう。Aがダメならみんな怒り狂ってAを罵倒するとか、Bがいいならみんな涙をだらだら流しながらBにくっついていく、といったときのトリックスターとして踏ん張るためにね。まあ、たんなる教養主義なんで、これもあんまり意味ねーか。
■じゃあいったい松浦寿輝はなんのために小説を書くのか。そのあたりの答えが『方法序説』にあるのかないのかは、30ページ程度読んだくらいではよくわからない。基本的には「あれがあったからこれがある」、といったようなことを書いているようだが、どうやら、小説は、きわめて個人的な身辺整理というか残滓の処理のために書かれているようでもある。うん?ちょっと言い方が違うな。どうやら、小説は、うまく文章表現しきれない個人的な思弁の暫定的な露呈や、いろいろ考えた結果ロジカルなツリーからはみ出してしまった、でもなんだか重要な気がする染みか種子のようなようなものをとりあえず形にしてみるために書かれている。こんなところか。しかし、ほんとに、こんな味のある本をゆっくり読む時間をめぐんでほしいもんだ。
■てなことを考えていたら、3月半ばの土日の舞鶴方面への出張が決定。シングルモルトウィスキーの故郷のような、渋いというか荒ぶれた町なのだろうか。ちょっと前なら、戦々恐々としていたところ、いまならジョルダンとグーグルマップにより、ほとんど行ったような気分になるまで町がイメージできる。それが、いいことなのかわるいことなのかはよくわからないが。ただし舞鶴ともなると、2000フィートまでなんだなあ。うん?牡蠣丼って?おれ最近、牡蠣だめなんだよなあ。
ということで、ほとんど意味ないけど、ベスト並べてみました。
●Fallout ●Next To You ●Can't Stand Losing You ●Masoko Tanga ●Message In A Bottle ●Regatta De Blanc ●No Time This Time ●Canary In A Coalmine ●Behind My Camel ●Man In A Suitcase ●Shadows In The Rain ●The Other Way Of Stopping ●Spirits In The Material World ●Every Little Thing She Does Is Magic ●Invisible Sun ●ΩMegaman ●Secret Journey ●Darkness ●O My God ●Synchronicity II ●Every Breath You Take ●Tea In The Sahara ●Murder By Numbers ●I Burn For You
■そんななか、かろうじて行けたTipness。どうやら4月からのプログラムが変わるらしい。なんでも、いわゆるエアロビクス系はすべて「カーディオ」(つまり心臓系)とカテゴライズされるようだ。ぼくが中心的に参加しているTIPマックスは、「カーディオ ARASHI」と、なんともさえないネーミングになってしまう。で、ほとんど固定的だった京橋の土曜日のプログラムにも変化があり、朝一、朝二と豪華ラインアップになる予定。もちろん、これはうれしい話ではあるが、人大杉の予感でもある。手放しの儲け話はそんなにはない。
■ああ、そういえば2月にはじめてヨガのプログラムに参加していたのを思い出した。 ハリウッドヨガプラスなんていうから、ちょいとばかしセレブなこころもちで、おうかがいしたんだけれど、なんのことはない、ただインドふうではないというだけのこと。いや、れっきとしたいわく因縁があるとは思うが一度だけのワークアウトでは核心に迫ることはできなかった。したがって、精神が浄化されるといったようなことはなかったのだが、身体への負荷はけっこうなものがあり、ときどきはこういったものにも参加したほうがよいなあと思った次第。
■土日はじつは、この半年くらい、ほぼ100%仕事しているので、ごはんをつくるってこともほとんどなくなってしまった。悲しい。しかし、いつかのために『木村祐一ベストレシピ』を買っておく。「いつかのために」というわりにはあまりにしょぼいんだけれど、まあ、ぼくのめしの範囲はせいぜいこの程度ではある。ただし、キムの料理はきっとレシピどおりにつくっても、TVでタレントがほめそやすほどの味にはならなくって、ちょいと調味料を大目に盛っていくとか、もしくはご家庭なりのアレンジを加える必要があるという程度のこともわかってきた。そんなことを考えると、これらレシピは、考えもつかない斬新なアイデアの起点というかフレームとして活用するのがいちばんよいような気がしてきた。たとえば、後半で、「よく使う調味料」ということで、「あら塩」「塩こぶ」「昆布茶」などがあげられているんだけれど、これを使ってどんなおつまみができるのか?と果敢に挑戦してみるといったことだ。
■挑戦といえば、先月、壮大で挑戦的な提案をしたにもかかわらず、いとも簡単に却下されてしまった、文芸誌の統合合併の件。今月はもうそのような提案をするのも面倒になってきた。いちおう立ち読んで、最終的な購買計画を立てようとは考えているけれど、「ネット時代と溶解する資本主義 東浩紀・鹿島茂・佐藤優・松原一郎」、「文学まであと少し 田中和生-新連載」(文學界)、「チェーホフ未邦訳短編集(全11編)」、「島母記 桐野夏生」(新潮)、「白い男 古井由吉」、「歌うクジラ 村上龍」、「暴力的な現在 井口時男」(群像)といったところですかね。まあ、チェーホフだけか。うーん、こんなときだからこそパラドキシカルに「新潮」と「群像」を合わせて買っちゃったりすることもあるなあ。
■そんなようなしょぼい悩みの種を決定づける『近代文学の終り―柄谷行人の現在』をタツミ堂書店で。ここで書かれている「小説の終わり」は、もっともなことであるし、反論のための論理も証拠もまったくないため、平身低頭受け入れるしかないんだけれど、やっぱりちょっとさびしいなあ。つらい。ただ一方で、ひとつひとつの文学に価値や意味はないとしても、たとえば、ある強大な物語を盲目的に鵜呑みするのではなく、対抗しえる物語、それとは別の物語をたくさん知っておく必要があるという点での「集合体としての価値」「バリエーションとしての価値」はありそうな気もするけれど、どうだろう。Aがダメならみんな怒り狂ってAを罵倒するとか、Bがいいならみんな涙をだらだら流しながらBにくっついていく、といったときのトリックスターとして踏ん張るためにね。まあ、たんなる教養主義なんで、これもあんまり意味ねーか。
■じゃあいったい松浦寿輝はなんのために小説を書くのか。そのあたりの答えが『方法序説』にあるのかないのかは、30ページ程度読んだくらいではよくわからない。基本的には「あれがあったからこれがある」、といったようなことを書いているようだが、どうやら、小説は、きわめて個人的な身辺整理というか残滓の処理のために書かれているようでもある。うん?ちょっと言い方が違うな。どうやら、小説は、うまく文章表現しきれない個人的な思弁の暫定的な露呈や、いろいろ考えた結果ロジカルなツリーからはみ出してしまった、でもなんだか重要な気がする染みか種子のようなようなものをとりあえず形にしてみるために書かれている。こんなところか。しかし、ほんとに、こんな味のある本をゆっくり読む時間をめぐんでほしいもんだ。
■てなことを考えていたら、3月半ばの土日の舞鶴方面への出張が決定。シングルモルトウィスキーの故郷のような、渋いというか荒ぶれた町なのだろうか。ちょっと前なら、戦々恐々としていたところ、いまならジョルダンとグーグルマップにより、ほとんど行ったような気分になるまで町がイメージできる。それが、いいことなのかわるいことなのかはよくわからないが。ただし舞鶴ともなると、2000フィートまでなんだなあ。うん?牡蠣丼って?おれ最近、牡蠣だめなんだよなあ。