そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

4月26日(月)0:30@Seattle

2010年04月26日 | Seattle日記
 日曜は穏やかに晴れた。午後、少し歩こうと歴史産業博物館(MOHAI)へ向かう。土曜日、K先生にSeattle市内をご案内いただいた折に、宿舎からは徒歩圏内にあって興味深いから、ぜひ参観するよう勧められたので、早速実行に移した次第。

 宿舎脇のトレイルをスタジアム近くまで辿り、歩道橋でMONTLAKE Blv.NEをクロスして南下、運河にかかるMONTLAKE橋のところまで来たら遮断機が降り、橋の中央がガガガッと跳ね上がったのである。うわ~これも勝鬨橋だ。マストのものすごく高いヨットが通って行った。

 橋を渡って東に折れると、すぐMOHAIに着いた。シアトルの街の歴史と産業について、よく分かる。街は大火で一度灰燼に帰している。その火元と伝えられるモノも展示されていた。「THE ENEMY WITHIN;TERROR IN NORTHWEST 1776 to Today」と銘打たれた企画展には、なぜか零式艦上戦闘機の残骸が置かれていて、触ることができた。

 MOHAIはユニオン湾の水辺にある。外には戦艦の大砲なんぞも置かれていたが、水辺の散歩道を辿って帰った。洗井大学で貸してもらえるボートやカヌーを漕ぐ人たちがたくさんいた。私もやってみたいが、転覆・水死したら娘が悲しむだろう(喜ぶ人も多いかもしれんが…)。

 往復7㎞ほど歩いた勘定になる。パイク・プレイス・マーケットで買ってきた鮭の燻製を切って肴にし、まだ日が高いのによく冷やしたWA産の白ワインを開けた。燻製の香りが体に染み込んでいく。帰国したら鮭燻臭い身体になっていることだろう。それまた一興なるべし。Seattleは鮭だ。MOHAIの展示を見ても、そのことはよく分かった。

4月25日(日)8:00@Seattle

2010年04月26日 | Seattle日記
 K教授から、私が食っているオートミールって何?とのご下問があったので、画像をお示しいたしまする。決して行列して配給を受けているわけではありませぬ。

 左から、Regular、CinnamonRoll、Apples&Cinnamon、Strawberries&Creamの4種類が選べるが、もちろんRegularが一番汎用性が高い。ボウルに入れたのはRegularの中身。Strawberriesも、中に大きくカットした乾燥苺?がたっぷり入っていて面白い。

 無料朝食に供されるので、ごく安価なものなのだろうが、こいつを朝昼各1袋で十分なのが、我々ロハスな?日本人である。

 今朝はこのRegularに、パイク・プレイス・マーケットで買ってきた鮭の燻製を小さく切って混ぜ、ミルクを注いで電子レンジに2分かけたら、鮭雑炊風になった。いや、美味いですわ。インスタント味噌汁に入れるとイケますと、昨晩A先生の奥様に申し上げたら、そういう食べ方は発想したことがありませんとおっしゃった。どう取り合わせたら面白いか、おいしいかを考えるのが調理の醍醐味だと、私なんぞは思いますな。

 娘によれば、日本では碌なオートミールを売っていないそうだから、K教授には、なんでしたらこのインスタントを山ほど土産に持って帰りましょうかな。なにせ無料ですから。