そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

4月7日(水)6:00@Seattle

2010年04月07日 | Seattle日記
 エストニアの大学学長R先生からメールが来た。先生とはもう10年以上のつきあいだ。大学院生の留学に関する打診だが、喜んでお引き受けする。お返事には、把瑠都が大関に昇進して人気ですと世辞?も書いておく。

 昨日の授業の反省点。私はついつい砕けた言い方をしてしまうが、それは全くダメなのだそうだ。もっと厳格に、きちんとしゃべらなければならないという。クラスの参加学生のレベルはさまざまで、どのあたりに照準を合わせるばきかについても、A先生のご指摘はまことにもっともと得心した。普段の日本での授業を思い起こしても、耳の痛い話である。こちらの大学では、学生による授業評価がずいぶん厳しいらしい。できるだけドロップアウトさせない配慮も、実に細やかである。徹底した教育工学的自覚が、私には欠けていたことに気づく。

 構内には、キャンパスツアーの高校生や社会人の集団、またゴルフカー?に乗って案内を受ける高校生と父兄の姿が目に付く。ちょうどそうしたシーズンなのだという。学生リクルートに関しては、どこかで見た光景。いづくも同じだな。

4月6日(火)18:30@Seattle

2010年04月07日 | Seattle日記
 ある件で終夜日本とメールのやり取りをして寝られなんだ。夜半、しきりに花火が鳴るので、何じゃらほいと思いきや、宿舎の上方にある学生寮が大停電となり、学生たちが大暴れして警察が出動したのだそうである。什器に火をつけたりして、大変だったらしい。教務主任時代に経験した、O講堂前の終夜警備、ピケのことを思い出した。

 早めにA先生のオフィスを訪れ、11:00に大学本部(画像)にお連れいただいて書類を提出、ガイダンスを受けたが15分ほどで終わった。持参のサンドウィッチとバナナで軽く食事の後、IDカードを作成。これで本も借りられるし、大学のインターネットにも接続可能となった。

 院生図書館のラウンジでコーヒーを飲み、構内を少し散策してから、大学院のゼミを初めて担当する。2~3月は授業をしていないから、そうでなくてもエンジンがかからないが、相手がアメリカ人ということで面食らう。こうした経験を積むこと自体が、結構なFDだわい。

 授業終了後、A先生と打ち合わせ。問題点を指摘していただいた。授業は毎日なので、最初の軌道修正が肝要とのこと。まことに真剣にやっておりまするぞ。 

 構内の桜はほぼ散って、八重桜が重そうにピンクの花を付けている。構内はとにかく広いが、建物の色調が統一されており、重厚な感じがする。

 夕食は玉葱を刻んで、牛丼を作った。ルクエの「スチームケース」は大活躍。環境に留意して、生ゴミもほとんど出ないよう工夫している。エコ生活実践中。