夢発電所

21世紀の新型燃料では、夢や想像力、開発・企画力、抱腹絶倒力、人間関係力などは新たなエネルギー資源として無尽蔵です。

湯段温泉別荘での歓迎会

2010-05-29 05:50:05 | 私と福祉とであいの旅
 5月24日(月)18:30~
 宋さんとなじみの法人メンバーが事務長の別荘に8名ほど集まって、宋さんの歓迎会の準備を始めた。私と宋さんは温泉に入るように勧められて、湯壷につかった。宋さんが今日の夜は、前に来たときの歌を歌おうという。何の歌かというと、「歓びの歌」の替え歌の津軽弁バージョンの歌であった。二人で湯壷の中で、復習しながら笑いあった。
 食いきれないほどの手料理は、私たちの空腹を満たした。そして宋さんや二人の留学生の祖国韓国と日本の交流の礎を築くための乾杯が何度も繰り返された。
 宋さんから「これから成田夫妻をまず韓国に迎えて、その後は両国スタッフの交歓研修などを行ってゆこう」という提案がなされた。
 狭い日本の福祉を考えているだけではなく、国境を越えた世界規模の福祉センスを磨くことが今後のわが法人の目標にしたいと心から思った。
 そういう意味でこれから通訳をしてくれたゴウンさん、サンアさんと共に、韓国語と日本語を相互にマスターするために学習会を継続開催していくことが大切なことだと思った。
 翌朝二日酔いになるかと思うほど飲んだのだったが、それほどの後遺症もなかった。朝5時に目覚めた私は、宋さんと事務長のいびきの合唱の中をすり抜けるようにお風呂に向かった。
 昨夜の温泉と打って変わって、きょうの温泉はすっかり温度を回復してちょうどよい加減になっていた。

 湯上り後私はカメラを抱えて別荘街を散策しながら、佐藤初女さんの「森のイスキア」方面に進んだ。早朝の高原の景観は、早春ということもあって初々しい若葉が目に優しく映った。岩木山の山頂はうっすらと雲に隠れて、白い残雪を山麓につなげていた。
 5分ほどゆっくり歩くと湯段温泉街が正面に見え、その道路を左側にそれると森のイスキアの建物がひっそりと佇んでいた。(写真)
 おにぎりおばさんですっかり有名になったが、おにぎりは相談に来所した方の心を計る聴診器のようなものである。心に悩みを持たない方は、美味しいとおにぎりをほうばるだろうが、心に深い苦悩を運んできた方は、おにぎりを前にしても手も出ないのだから・・・。
 今から16年前に私たちと共にあった森のイスキアの主宰者・佐藤初女さんは、いまや遠い存在に祀り上げられている。