夢発電所

21世紀の新型燃料では、夢や想像力、開発・企画力、抱腹絶倒力、人間関係力などは新たなエネルギー資源として無尽蔵です。

初冬の十和田湖~乙女の像

2009-11-24 12:59:33 | つれづれなるままに
 大学を卒業して34,5年になるが、私とKさんは未だにありありとその当時の楽しかった仲間関係とキャンプ、そして旅などを語り合うことができる。意識の中の青年なのかもしれない。しかし現実の課題として、既に若くして他界して逝った仲間たちも結構出てきているのだから、いつでも会えるとは限らない。3年ほど前にOB会を開催してからも既にそこにいた2人は他界していないし、ほかにも一人が逝ってしまった。50代で他界するのは今の高齢化時代では逆行する現象かもしれないが、それもまた現実なのだ。「一期一会」まさに我々はそういう年代に差し掛かりつつあるのかもしれない。会えるときに会っておきたい。そういう心情が我々にはある。そしてDYHCというOBの交流がこうして続いていることに、私は感謝しているのだ。確かにあった青春を、お互いに確認しあいながらお互いの今を感じ合うことが、息災でいることの感謝にもつながるのかもしれない。そして一人の人間としての人生を、思う機会ともなるのだろう。
 Kさんとその奥さんが共に同じサークル仲間であることは、私にとってはより身近な存在として親しみを持っている。
 十和田湖のホテルを朝9時に発ち、少し前まで降っていた雨が次第に上がると、湖面から美しい虹がかかってそれも自然との偶然の出会いでもある。奥入瀬川の水は夏場の水量に比べ、半分以下に減っていた。銚子大滝もそういう意味では少し見劣りがした。雲井の滝、阿修羅の流れ、石ヶ戸などをざっとその場で写真を撮っただけで、一路Kさんの次の目的地山形に向かうために盛岡駅まで向かった。
 別れ際はいつもあっけなく、そして一抹の寂しさも沸いてくる。お互いに元気でまた合おうという気持ちで、硬い握手を交わしてKさんと別れた。

初冬の十和田湖 その2~ この時期だからこそ

2009-11-24 12:58:08 | つれづれなるままに
 発荷峠を越えるときにまず最初に視界に飛び込んでくるのは、十和田湖の遠景である。前日にまとまった雪が降ったので、好天のお昼になっても道路の両脇や展望所付近は雪でつるつる滑った。青空に湖面が鏡となって青く湖面を輝かせて、まるでルビー色に見え美しかった。
 十和田観光ホテルには午後2時30分ころに到着し、早速Kさんと私は「乙女の像を目指して歩いた。休屋にはそれでも連休の観光客が結構いて、乙女の像を目指して歩いていた。休屋のそばの湖面には越冬準備を終えたスワンボートがビニールを掛けられて陸に上がっていた。そして波打ち際付近には餌を求めて鴨や白鳥が賑やかに食餌をしていた。連休の客を当て込んだのか遊覧船もまだ走っている。私たちはその船を横目に見ながら、高村光太郎製作の「乙女の像」にたどりついた。何度見ても私にはこの像は乙女には見えない。姉様の像といったほうが似つかわしく思えたが、その前で二人で写真を撮った。風はさすがに冷たく、乙女の像は裸でもあり、冬見る像でもないなと思いながらホテルに戻る。
 このホテルには温泉がわいており早速入ろうかと思いつつ、二人でビールで再会の乾杯をしていた。冬のたびのごちそうはなべなどのあったかい料理もありがたいが、何よりも冷えた体や疲れた心身を解きほぐす温泉が何よりだと思う。いつもよりもゆったりと、温泉に浸かりながら二人で思い出話に花を咲かせていた。
(続く)

初冬の十和田湖へ~まずは大館の親子丼から

2009-11-24 07:01:22 | つれづれなるままに
 初めて初冬の十和田湖を訪問しました。大学のサークルの後輩Kさんが、私をたずねて東京からやってきました。久しぶりの再会です。彼も出身が同じ新潟ということもあって、また奥さんが私の東京時代の職場にボランティアに来たことがあって、共通の友人という感じです。そのKさんからのリクエストが、十和田湖でした。宿をいつもお願いしているK荘にしようと思って電話すると、11月上旬で旅館を閉めてしまうので無理とのこと。そしてお隣の十和田観光ホテルを紹介されました。こちらに電話すると、やっぱり冬は11月17日で閉館なのだそうですが、連休期間だけ感謝で宿を開けることになったのだということ。幸運にもそこを予約しておきました。今回は家内と娘二人も同伴で一緒に十和田湖と岩手の賢治記念館をドライブコースに入れておきました。
 朝8時にKさんを弘前駅前に迎えに行き、久しぶりにKさんの笑顔がそこにありました。久しぶりの会話をしながらいったん我が家に腰を落ち着けた後、せっかくなのでと町の「あたご温泉」へ朝風呂に浸かりに行きました。長距離バスの中で身体を伸ばせないままの移動はさぞや疲れたことでしょう。温泉はそういう意味でも、疲れた身体を癒してくれたようです。遠方から誰かが来ないと、私も余り温泉には行かないので、とてもあったまりました。何しろ温泉は一人350円ですから安いものです。
 さて、Kさんに私の職場を案内した後で、いよいよ十和田湖を目指してまずは安全な道を選んで大館を目指しました。13時に昼食をとるために比内鶏の肉を使った親子丼の店を訪ねました。周辺の店はほとんどシャッターが下りていましたが、この店だけがなぜか昼を過ぎてもにぎわっていました。こんなに食べられるかなと思うくらいに、大盛りの親子丼をいただきました。肉はいったん網であぶって使っているようでした。
 遅い昼食を済ませて、今度は樹海ラインから発荷峠を越えました。お日様が十和田湖を照らして青空を映してとても美しく見えました。冬の十和田観光もなかなかシックでいい感じです。(続く)