夢発電所

21世紀の新型燃料では、夢や想像力、開発・企画力、抱腹絶倒力、人間関係力などは新たなエネルギー資源として無尽蔵です。

筑摩書房/宮沢賢治全集

2009-11-08 07:00:22 | 私の本棚
 わが愛する宮沢賢治。その全集が14巻ずっしりとした重さで、東京から届いた。筑摩書房から出たこの全集は2年余りをかけて発刊された。アルバイトで稼いだ金をつぎ込んで、卒論完成のために卒業を延期して一年間を余分にこの全集を待ち望んだ。宮沢賢治の童話論を最初の就職先で、夜勤実習をしながら書き上げていた。眠たくて壁に何度も頭を打ちつけながら、毎日全集に穴が空くほど読むふけった。その全集を私は東京アンサンブルの演劇公演で岩木山運動公園を舞台に、常盤野小中学校の生徒たちと一緒に宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」公演に参加していた。その記念にと、私は常盤野小中学校の図書館に全集を寄付してしまった。しまったと書いたのは、後で少し小学生には難しい全集だったと思ったからだ。そして私はもう一度全集を購入して、残る人生の空白の日々にもう一度読みふけりたいと思っていた。
 それが先月娘の恩師が東京の友人という方を案内して見えられ、その方が私の賢治好きを見込んで送ってくれたのである。なんというご縁であろうか。早速私はkの全集の第一巻からまたゆったりとした時間の中で、賢治の世界に思いを馳せたいと夢を膨らませている。