TSUNODAの経営・経済つれづれ草

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トヨタとGEの比較について思う

2008-01-11 23:31:50 | 経営全般
 日経ビジネスの2008年1月7日新年特大号にトヨタとGEのことが特集されています。その中で両企業の人材派遣について書かれています。

 GEは、研修をチームで実施しています。チーム全体で1週間にわたって詰め込み形式の研修を行っています。いくら個人が伸びても組織が進化しなければ成長は望めないという考え方に基づく研修です。すごいと思ったには研修の最終日には、イメルトCEOの前でチームごとに研修で行った演習成果を発表させることです。この発表では事業を成長させる実行計画が求められます。つまり、研修と目標設定が一体化しているのです。厳しい研修です。

 トヨタはホワイトカラーの組織を組み替えました。フラット型から小集団型の組織のしました。一部のエリートが全社を引っ張る経営はトヨタに会わないという理由からです。トヨタも職場単位の人材育成に力点を置いています。TBP(トヨタ・ビジネス・プラクティス)という問題解決の方法で事業所の仕事能力を高める訓練を行っています。

 手法は異なりますが、トヨタもGEも組織力を強化していこうとしています。「個の時代」と言われる中で、トヨタとGEはチームを基盤とした企業なのです。私は両企業で個がどのように位置付られているかを知りたいです。企業が繁栄しても個が生きていなければ、なにか片手落ちの気がするからです。