富山マネジメント・アカデミー

富山新聞文化センターで開講、教科書、参考書、講師陣の紹介、講座内容の紹介をいたします。

経営塾としての企業の内部教育(啓発)

2016年08月26日 | Weblog

TMA講師代表:個人研究 企業が外部のコンサルタントの紹介で、外部講師を招聘し、企業内での教育に力を入れている事例は少なくない。これは、基本、優良企業へのひとつのステップである。しかし、問題は、経営トップが大学の講義の90分×15回、2単位の講義や、あるいは演習形式の指導ができるかどうか、こうなると無理という声が聞こえてくる。しかし、1回あたり90分の講義をこなせないようでは、経営塾としての企業の機能は果たせない。人材を育成し、社内カンパニーの「社長」を多く生み出すことで、海外への営業網を増やす人材の育成戦略に成功しているのは、YKKさんと、北陸コカ・コーラボトリングさんである。また、その途上にあるのがトンボ飲料さんである。基本、BtoBとBtoCの顧客・市場戦略のなかで、ロジスティクス・マネジメントにおいて、製造品のモノの流れと、顧客・市場からのデータとの大分裂を克服した企業である。問題は、新たに日々生じるので、社員が先輩の事例から学びながら課題を克服していく姿は見事である。その点では、朝日建設さんも、人材育成には手間も暇もお金もかけている。仕事の現場では、大手の有名企業のエンジニアよりも優秀である。入札で2番札、3番札でも、総合実績評価(過去の工事実績、事故率の低さ、周辺クレームのなさ)などが評価され、応札の受注率が高い。

 要は、トップの基礎学力とそれを「教授」できる教育カリキュラムを編成する能力が大事である。目標として、工学部なり、経済学部なり、法学部において、専門講義は90分×1回分がきちんと出来るように人を育成すると、経営塾としての企業の実在感がましていく。

 

 


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