富山マネジメント・アカデミー

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中国の潜水艦による海洋支配の進展

2016年08月28日 | Weblog

TMA講師代表:個人研究 2016.8.28の人民網では、中国の潜水艦隊が軍港に待機し、沿岸警備に従事するシステムから大きく転換し、遠洋、深海に常時に潜行し、待機し、空と海との総合的な連携作戦に組み込まれたことを表明している。原文は、<训练海域向深海大洋延伸,完成好8天以上例行训练、12天以上小远航、24小时连续对抗等任务,真正实现了战备值班由岸港备战向海上待战转变,活动范围由有限海域向更广海域转变,远航训练由航渡训练型向作战任务型转变。>とある。

周知のように、アメリカは原子力潜水艦により、警戒水域を24時間、監視行動をとっている。中国は、これに対抗してきたが、これまでは台湾の独立を阻止するレベルであった。さらに、北京、天津、上海、杭州、厦門、広州などの沿海の重要都市を防御する沿岸の線に沿った行動であった。こうした人民解放軍の伝統的な受動戦略は、習近平政権により、アメリカと十分に戦略対抗しうる24時間体制、365日の潜行任務の体制の向かって訓練を強化していることがわかる。海域は、日本が中東、インドネシアからの原油や天然ガスの輸送路と完全に重なる。

北朝鮮は、日本海から日本列島への核ミサイルを潜水艦から常時に発射できる体制へと第一歩を構築した。中国は、南海、東海において、深海域での潜水艦の常時配置に踏み切った。日本にとり、外交手段、経済政策で対抗できる次元を超えてきたことを覚悟しなくてはならない。


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