富山マネジメント・アカデミー

富山新聞文化センターで開講、教科書、参考書、講師陣の紹介、講座内容の紹介をいたします。

富山人にとり反中、親中、融中、どれが正解か?

2016年08月21日 | Weblog

TMA講師代表:個人研究 反中国を主義とするのは個人の自由である。また、親中国を主義とするのは個人の自由である。ただ厄介なのは、アジアの共産主義運動には、ロシアの極東に移住していた中国人、朝鮮人たちの極東のコミンテルンの姻戚の党派があり、日本人も民族の枠を超え、日本の天皇制の打倒のための血盟に由来する人脈が、いまも脈々と日本を瓦解させる活動を続けていることである。その活動は、合法、非合法を問わず、中国共産党のある部局と北朝鮮労働党、旧い日本共産党の地下組織へとつながっている。

国家として総体でみると、反中と親中とは、時代風潮が極端にふれたとき、その存在感を増すが、中国との関係を現状維持の「中立」判断の時は、「融中」が正解である。富山県の環境行政の研究グループは、「融中」である、だから、中国共産党も北京など大都市の大気汚染を自ら認めざるをえなかった。今度、G20も杭州で開催されるのは、大気汚染から比較的に免れ、農村の近代化に成功しているからである。中国とは、国情が異なるという壁を用意しながら、「融中」を図っていくのが富山人の知恵である。中国共産党は1949年に政権党になったので、その革命の功臣は3世代持続する。その期限は、2050年である。現在は3世代目の最後、あと34年我慢すれば、中国共産党の革命功労者の政治遺産は「融解」する。中共が覇道に落ちれば、その「融解」速度は速くなる。ただ恐ろしいことに、中共が宇宙を軍事空間として支配することだ。それを阻止するには、アメリカの消費傾向を側面から促し、科学研究の純粋性を主張することだ。儒学では、党の益は、必ずしも公益であるとは限らないとされている。中共が儒学の壁を超えられるだろうか?むきだしの敵対では弱い。「融中」が正解である。そのためには、一発の言論で中共の誤りを諭すだけの学力がいる。従って、経済界には、第二の渋沢栄一の誕生が望まれる。学会には、第二の福沢諭吉の誕生が望まれる。彼らが明治に始まる「融中」路線の祖師であるからだ。

 

 


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右翼論壇の破綻は、誤った人種主義にある。

2016年08月21日 | Weblog

TMA講師代表:個人研究 日本の右翼には、アカデミズムから一目おかれる理論的な基礎がなさすぎる。そのうえ、悪いことに情報を主観的に解釈しすぎるクセが治っていない。日本の右翼、特に人種主義者は、古代の日本文化の祖型を理解できていない。これは、左翼の場合も同様である。

中国文明が大きく転換したのは、漢王朝における平民革命である。秦王朝は、その祖先を西周王朝と血縁があり、西周から封建された邑の一つであった。周王朝も革命により商(殷)から政権を奪った歴史がある。だから、中国には貴族たちの革命、下剋上、それが平民革命に行き着く「負の歴史」が基本形にある。中国の平民革命の弊害は、前漢・後漢の400年の歴史の帰結に現れている。人口の南方への移動である。黄河文明の伝統を支えてきた黄河流域において、自然破壊が行われ、国土の砂漠化が進行したためである。

こうした大陸社会の人口分布の変化が、北中国の最後の正統王朝である魏と晋とが崩壊し、最後は、晋王朝が南京に首都を移し、古代中国の文化は、中国の南朝に受け継がれる。日本の古代王権は、最初は後漢、次に魏、そして西晋との間の冊封の関係を確立する。そして、南朝の知識人たちの価値観を受け入れ、中国の伝統文化が失った拝「天」思想の神聖観を国家原理として採用していく。その場合、朝鮮半島の南部にも、海上交通に通じた倭人たちの交易圏があり、朝鮮半島を通じ、理想の国家像が日本列島に求められていく。ヤマトから奈良への道筋は、倭語から韓語媒介の漢文化の上昇を意味している。ただし、朝鮮半島を経由しないで、中国の南朝の領域である杭州湾から日本列島への海路があった。アジアで最新、最高の哲学は、インドのヨガ派に由来する「唯識」論である。仏教の理論書である。これは、最終的に長期にわたり保護したのは、奈良に都をおいた大和朝廷である。この時代でも、インド⇒中国(西安)⇒奈良という文化連鎖がある。ちなみに、ナラは、韓語では「国家」を意味する言葉である。日本人の血の純血主義では、わが奈良王権の伝統を説明しきれない。聖徳太子の十七条憲法は、儒学に深い素養をもたないと読み解けない文献である。

 


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