ダイビングは様々な楽しみ方がある。もちろんさかなや生き物の観察がメインになる。もう1つ地形を観察するのも面白い。これは風景としての水中景観を撮影するのにつながってくる。オオタカ根は広大な岩礁である。ここにたくさんの生物が集まる。美しいヤギなどのソフトコーラルを撮影している際に、地表が割れているポイントがあった。自然の悠久の時間を感じる場所でもある。
逗子オオタカ根でヒメハナイソギンチャクをマクロ撮影。ヒメハナイソギンチャクはその名の通り縦縞の小型のイソギンチャクです。ニコンのD810に60mmマクロレンズ、フルサイズで丁度きれいに入った。60mmであると背景も撮影出来る。小さい被写体ではDXサイズにして撮影しようと思う。この場合1.5倍になるので90mmに相当します。実はイソギンチャクとサンゴは親戚関係にあります。同じ刺胞動物の仲間で、イソギンチャクとサンゴのポリプは構造が似ています。イソギンチャクが骨格に入ったものがサンゴともいえます。(写真についてタテジマイソギンチャクではなくヒメハナイソギンチャクではないかとご指摘がありました。再確認したところヒメハナイソギンチャクでした。訂正致します。)
オオタカ根でよく見られるソフトコーラルはヤギ類が多い。60mmマクロでブルーが鮮やかなオウギフトヤギのポリプを撮影した。八本のポリプがあるのが分かるだろうか。それに対し硬い骨格を持つハードコーラルと呼ばれるイシサンゴは六本のポリプを持ちます。逗子にはイシサンゴのイボヤギが多く見られます。白い点のように見えるのがプランクトンやデトリタスで、オウギフトヤギはポリプで補食します。逗子の海ではソフトコーラルやハードコーラルのサンゴが海中の栄養分を食べ、魚たちはサンゴからの養分を食べるという食物連鎖が行われています。
逗子オオタカ根は巨大な岩礁だ。岩礁には様々な生物が集まり生活している。まして、ここは黒潮の分流が当たる岩礁だ。養分も豊富で水温も高い。都心からこんなに近くで、生物相が豊かでカラフルなポイントは大変貴重だ。写真は今月初旬に撮影した。透明度も良い日であった。ソフトコーラルの岩礁にネンブツダイの群れ、白いカリフラワーのように見えるのがトゲトサカ、ムチのように伸びるのがムチカラマツ、紫色で点在するのがヤギだ。
昨日、逗子オオタカ根に撮影に行く。透明度が悪そうなのでマクロレンズも持参した。逗子での撮影はワイド撮影がメインであったが、D810に今回初めてAF-S Micro Nikkor 60mm 2.8G EDを使用した。イボヤギのポリプの黄色の発色とディテールの描写が美しく仕上がったと思う。
イボヤギは6放サンゴであるのでハードコーラルとして分類される。通常のサンゴは褐虫藻を持つが、このイボヤギは褐虫藻を持たない。つまり光合成からの養分がない、海中の動物性プランクトンを捕獲して食べている。イボヤギは夜ポリプを開き、捕獲する。昨日は先週からの強風で透明度が悪く、暗い海であった。いつもはポリプを閉じているイボヤギがこの日はポリプを見せてくれた。逗子オオタカ根には壁一面にイボヤギの群生があり、その景観は壮大だ。ここは海底から湧き上がる潮が当たるためプランクトンを捕獲しやすいのだ。レンズは15mmフィッシュアイ
逗子アートフェスティバル2016 写真展「海」長島敏春 海と森のギャラリー
先週の逗子オオタカ根は透明度も良く、撮影も良好であった。ソフトコーラルのウミウチワにネンブツダイの群れが舞っていた。ウミウチワは50㎝を超える大きさだ。小魚の群れが付いていることが多い。出来るだけウミウチワに近づき右にネンブツダイの群れを入れた。ソフトコーラルも魚たちも元気な逗子の海だ。まるで、沖縄の離島にいるようだ。
昨日、逗子オオタカ根で水中撮影。このところ海が良好だ。透明度も良く水温も高い。オオタカ根は様々なサンゴが存在する。ここはトゲトサカの群生地だ。紫と青と白が鮮やかだ。多数のポリプを開いている。お花畑にいるような、幻想的な水中景観だ。まるで原初の生命誕生を見ているようだ。ニコンD810に15mmフィッシュアイで撮影。
先週の小坪の海は黒潮の支流があたっていた。黒潮の影響なのか、海はブルーで透明度も大変良く暖かい。ソフトコーラルを手前に魚たちの群れを入れた。遠くの根までも見える。ニコンのD810に15mmフィッシュアイ。今後も、豊かな逗子の海を描きたい。