自然界の造形美、驚愕の色彩と造形。
妙なる生命の躍動。とうてい、人工物では表せないだろう。
これは、世界有数の多様性の海、コモドが織りなす色とカタチだ。
私は美しさを競い合うコーラル類を見て、ストロボを発光させシャッターを切った。
これは、見た事のない光景であった。
インドネシアの海は世界で最も多くの種類の海洋生物が見られるといわれています。
その中心の一つがここコモド諸島です。
この写真はサンゴ礁の下を覗いた時、眼に入った光景です。
小さなサンゴのトンネルの中心にブダイとアカマツカサがいます。
右にはオレンジが美しいトゲトサカ、左はミズカイメンとムチカラマツがいます。
世界でも類を見ない生物多様性に富むコモドの海です。
まるでアクアリュームの様なコモドの海。天然の水族館です。
緑の海藻みたいなのが、ナンヨウキサンゴというイシサンゴの類です。
ハナダイやスズメダイが気持ち良さそうに泳いでいます。
下には色彩豊かなウミシダが幾つもいます。
ウミシダはサンゴの海に彩りを与えますが、本当にコモドの海はカラフルなウミシダが多い。
ニコンサロンbisでの2回目の写真展を無事開催出来ました。
前回と比べた皆様のご感想は意外な点がありました。写真がきれいでカラフルだとの声が多かった。
前回に比べると作品の大きさも小さくなり、プリントも地味なマット紙でした。
私なりに考えると作品そのものが変わったのかもしれません。以前はドキュメンタリー的な写真で、サンゴの白化を描きました。
今回はサンゴ礁やサンゴそのものを描けたら良いと考えて、その観点を構成の中心にしました。
その結果一枚一枚の完成度が高くなったように思います。
内容的にはサンゴ礁やサンゴを改めて、じっくり見たという人が多かった。そして、自然環境のなかのサンゴ礁の変化に対して関心が確実に高まっています。今後も写真展や様々な媒体で石垣島そして、世界のサンゴ礁を紹介しその現状を発信して行きたいと思います。
今回のニコンサロンbisでのオープニングパーティを18日に行いました。
写真関係者を中心に多数集まって頂きました。
私の方をみて挨拶をして頂いたのが、ニコンサロンbisの審査員の海野和男さんです。
海野先生は昆虫写真の第一人者であり、SSP(日本自然科学写真協会)の会長でもあります。
特にプリントについて評価して頂いたのが嬉しく思いました。
今回の写真展のテーマはサンゴとサンゴ礁の生と死です。
生はサンゴの産卵やサンゴ礁の生きる姿を伝えています。
死は地球温暖化によるサンゴの白化やオニヒトデの食害などです。
この3点の写真はマーシャル諸島、マジェロでのもの。
右からサイクロンにより倒壊したサンゴ、サンゴの腫瘍、白化したサンゴです。
マジェロのサンゴは巨大で元気なサンゴで有名ですが、よく見るとこのような状態のサンゴがありました。
私は今後もサンゴ礁から見た地球環境の現実を発信していきたいと思います。
今回、何名かの方から水中写真で初めてのマット紙での展示を見たとご指摘を受けました。
従来、水中写真展では光沢紙を使うのが一般的です。また、サイズも大型が多い傾向にあります。
海の輝きや青を出すには確かに光沢紙が合います。サイズも大きい方が迫力があります。
私の場合前回のニコンサロンbisで光沢紙による大型パネルを試みましたので今回は別の形と目的で行いました。
今回は会場での見栄えだけではなく、どこで見ても、一枚の写真として長く鑑賞出来る表現を目指しました。
マットは光沢と異なり光の反射がありません、表現も落ち着いた印象です。
また、マット系アート紙はサンゴ礁とサンゴの質感に丁度合います。
今回は特に一枚一枚をじっくり見て頂きたいと思っています。
ニコンサロンbisでの写真展が始まりました。
今回はマット系のアート紙を使いました。
従来の光沢系の紙と異なり、独自の表現になったようです。
そして、サンゴ礁とサンゴの美しさ、失われていく現実がより強調されたようです。
お客様が多数来場されました。友人も来て下さり、ありがとうございます。
写真は私の友人たちのグループです。記念写真的に一枚、カシャ。
後で、皆様にプリントを渡しますね。
ミドリイシに多種の魚たちが舞う驚異の海です。
魚の種類は10種類以上です。
右の赤はクラカケエビス、黄色と橙は様々な種類のハナダイ、紫はハナダイの仲間のパープルクイーン、他にウメイロモドキやデバスズメが写っています。一枚の写真にこれほどたくさんの種類の魚が写っている光景は見た事がありません。
リンチャ島の頂上からコモドの海と島々を撮影した。
ここはサバンナ気候の影響なのか、大気と海がクリアーな感じだ。
吸い込まれそうな空と海と島々だ。
明日はニコンサロンbisの飾り付けをするので、今日はその準備をします。
魚が湧いている壮観な光景が眼に入った。
私は水面にカメラを向け、サンゴ礁の大きさ、そこに太陽光を入れ魚の乱舞をストロボ光でおこした。
強烈な太陽の光のグラデーションが鮮明に映し出された。
フルサイズで高感度に強いニコンD700の描写力が発揮された一枚だ。
来週からニコンサロンbisでの個展が14日から始まります。皆さんお楽しみに。
サンゴイソギンチャクはこのイソギンチャクの名前です。
イシサンゴ(骨格をもサンゴ)とイソギンチャクは分類的に親戚の関係にあり、体のつくりが似ています。
イソギンチャクとイシサンゴは六放サンゴ類の大きな2つのグループです。
また、6つの触手のあるポリプを持つから六放サンゴ類と呼ばれます。
一方8つの触手を持つ八放サンゴにはソフトコーラルのウミトサカやヤギなどがあります。
これらは刺胞動物と呼ばれ、刺胞を持つ二胚葉動物です。内胚葉と外胚葉です。
多くの動物はこれに加え中胚葉を持つ三胚葉です。刺胞動物は原始的な生物であり長い歴史を持っています。