番組は海中探検家である広部俊明さんがナビゲイターの「海からのメッセージ」です。#104「episode-103」になります。本年2月にラジャアンパットで取材を受けました。世界的なサンゴ礁と生物の多様性を誇るラジャアンパットから水中写真家として皆様に海のメッセージを送るといった内容です。広部さん、関係者の皆様ありがとうございます。写真はサンゴ礁とマングローブが混じり合うパッセージです。
昨日は新宿ニコンサロンbis新宿で開催中のヨコハマ水中写真クラブ第二回写真展「海が好き」を見る。写真は海と海の生き物の素晴らしさが表現されていた。特に色彩の鮮やかさが目についた。これはアート紙を使ったプリントの色と質感の効果がよく出ている。ヨコハマ水中写真クラブの皆さんの「海が好き」といったストレートな感情が伝わります。会期は9月24日(月)まで。場所は新宿エルタワーの28階。
本年6、7月に開催された和真新宿ギャラリーでの写真展「サンゴの海」が大好評で、同ギャラリーで10、11月の2ヶ月「石垣島 サンゴの海」を開催します。
今回は2013年3月刊行予定の写真絵本「サンゴの海」(偕成社)に掲載の作品を中心とした、最新作による写真展です。
全17点、今回の写真展は石垣島の素晴らしいサンゴ礁を子ども達に残す願いが込められています。
サンゴの世界で繰り広げられる、生き物の共生や多様性をテーマにしています。現在オリジナルプリントの作成中です。ご期待下さい。
エダサンゴやノウサンゴなど様々なサンゴが付いているサンゴの根。カラフルなハナダイやデバスズメが泳いでいる。魚たちにとってサンゴは生活の場であり住居でもある。
黄色いベニハマサンゴのある米原のサンゴ礁の海。リュウキュウミシダは腕を広げてサンゴに登っている。棘皮動物の中でも最も原始的な生き物で「生きた化石」ともいわれている。腕を広げ、海中に漂うプランクトンを食べる。沖縄ではよく見るが、リュウキュウミシダの黄と黒の鮮やかな色はブルーの海によく生える。この写真を見ると何故か不思議な感覚を覚えるのはなぜだろうか。気分が落ち着くのは僕だけだろうか。
石垣島では時々ハナダイの群れを見ることがあります。その紫色が美しく花びらが舞い散るような群れは感動的です。ただし群れの動きが早く、すぐバラけてしまいます。絵にするには少し難しいかもしれません。群れの形と構図を決めながらのシャッターチャンスが必要になります。私の場合サンゴ礁をもう一つの主題にしていますので、ハナダイの群れとサンゴ礁の構図を考えることでテーマが成立しています。
昨日、東京で開催された国際シンポジウム「サンゴ礁保全と生物多様性」に参加しました。
内容はサンゴの研究で有名な本川達雄氏の基調講演「生物多様性は大切です。」に始まり、「三菱商事サンゴ礁保全プロジェクト研究報告」、最後はさかなクンのスペシャルトーク「海とサンゴとさかなの共生~いま私たちができること」でした。
本川先生のサンゴに関する話はサンゴとは何か、人とサンゴの関わりなど大変示唆される内容でした。さかなクンはさかなや海とサンゴについて、イラストと写真を通じて分かりやすく、楽しくトークしてくれました。
「三菱商事サンゴ全プロジェクト研究報告」は静岡大学大学院の鈴木款教授が進行され、沖縄、セーシェル、オーストラリアにおけるサンゴの調査から、サンゴ礁の白化や死滅の問題が発表されました。いずれもこのまま進むサンゴ礁の絶滅の認識があり、それをどうしたら阻止出来るか様々な意見がありました。このプロジェクトは三菱商事と国際的な環境NGOであるアースウオッチがパートナーとなり推進しています。
私は「三菱商事サンゴ全プロジェクト研究報告」では新しいサンゴ礁の研究で素晴らしい成果があったと思います。また、今回特に印象に残ったのは本川先生の有名な「サンゴのタンゴ」の歌が聞けたこと、もう一つはさかなクンの最後の話で「私たちは、美しい自然を見なければその大切さは分からない。その自然を感じることが大切。」でした。お二人に共通なのは海やサンゴやさかな達に向けられる真摯な愛情であることです。
私はサンゴ礁の撮影をライフワークにしています。私のミッションはサンゴ礁の現実、そしてサンゴ礁の素晴らしさ、大切さ、美しさを撮ること。そして人々に伝えることです。このままでは2050年にはサンゴ礁は消滅します。そして魚はいなくなります。このことが再確認出来た昨日のシンポジュームでした。