昨日、環境NPOの方と、サンゴ礁の白化のお話をしましたが、昨年、石垣島の大規模白化を撮影した写真家はほとんどいなかった様です。
昨年の8月のその時、石垣島に私はいました。あたり一面のサンゴ礁が真っ白。所々黒くなり、崩れているサンゴもありました。瞬時にこの出来事を、見たままに、ありのままに撮ろうと思いました。私たちのサンゴ礁を取り戻さなければならない。私は海の中を這いずり回り、魚と同じ視点で海の中を、そして、サンゴ礁の白化を撮影しました。
石垣島では、昨年の7月末から8月の上旬にかけて水温の上昇が続き、サンゴ礁の白化が進行していきました。その光景はまさに、海の廃墟でした。魚たちは虚ろに泳いでいました。瓦礫になったサンゴ礁に魚が棲む事はできない出来ません。今はただ、海の回復を祈るばかりです。
サンゴくんこと長島敏春です。皆さんの激励で無事個展を終えることになりました。多数の来訪者がありました、特に芳名帳の記入は300名を越えました。この写真展のテーマに対しての関心の高さを感じました。会場に置いた、ご意見ノートにもたくさんのご意見をいただきました。代表的なご意見を紹介します。「サンゴ礁の色が地球温暖化により、こんなにも変化してしまっていることを初めて知りました。美しい自然を残す努力をすることが大切だと思いました。写真はとてもきれいで、海の中にもぐりたい気分になりました。ありがとうございます。」
写真展は、今後、大阪で予定されています。詳しくは今後報告します。近くの方見に来て下さいね。
ダイビング雑誌、ダイバーの元編集発行人である、舘石和佳さんに、「今までの、水中写真展はきれいな海の写真展がほとんどで、サンゴ礁の白化をテーマにした写真展は国内でも初めてである。今後、さらに期待する。」とご意見をいただきました。来場された皆さんは、今まで見たことのない写真を真剣にご覧になっていました。そして、今後も頑張ってと、数々の激励を頂きました。
開催2日目。友人のカメラマンが撮ってくれた会場のスナップです。熱心に写真を見られる方が多いので驚きました。メモをとったり、質問される方も多くいました。サンゴ礁の白化について、皆さんの意識の高まりを感じました。そして、嬉しかったのは、ブログのお友達が来てくれて、いろいろお話が出来たことです。ありがとうございました。
写真展開催がいよいよ、来週になりました。皆様のご意見や、感想、ありがとうございました。私にとって、大きな励みになりました。
出来るだけ会場にいますが、必ずいるのは以下の通りです。
６／１７ 終日
６／１８～２０ 午後
６／２１～２３ 終日
NHKで放映された、saveThefuture～僕の彼女・彼女の島・彼女のサンゴ「沖縄の大自然の中で君と誓った未来」は感動的なドラマでした。舞台は石垣島の川平。マンタとサンゴ礁が有名なところです。私の撮影ベースの一つでもあります。ロケが行われた民宿も良く知っています。このドラマはサンゴ礁の白化がテーマになっていました。主人公の青年はサンゴ君と呼ばれていました。東京に住む難病の若い女性との恋を描いています。数年前美しいサンゴ礁を見たこの女性が、またサンゴ礁を見たいと石垣島に来ますが、そこは白化し、瓦礫化していました。その場所で彼らは小さいサンゴの移植をします。未来に向けた素晴らしいメッセージでした。
