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長島敏春「逗子日乗」(旧「生命のサンゴ礁」)

2007年温暖化による石垣島のサンゴ礁大白化に遭遇。「生命のサンゴ礁」を開始。2023年に「逗子日乗」とする。

島にあった丸木舟

2012年05月29日 | ラジャアンパット

「Pulau Airborei」マイルボレイ島にあった丸木舟だ。大木からくりぬいて作るカヌーである。ここパプア地域では昔から丸木舟による民族の交流があったといわれる。沖縄本島や石垣島ではサバニと呼ばれる丸木舟があります。もしかしたら沖縄とインドネシアは繋がっていたのかもしれません。例えば料理で使う沖縄のチャンプルという言葉はインドネシアでも同じ意味で使います。昔からの文化交流があったのかもしれません。


スクリューを直すおじいさんと子ども達

2012年05月28日 | ラジャアンパット

砂浜でおじいさんが船のスクリューを直していた。それを見ている子ども達。島では船はとても大切だ。交通手段でもあり、魚の漁に必要だ。相当古くなったスクリューエンジンだが、大切に島の人々は使っている。私たちの社会は使えなくなったモノはすぐ捨てられ、新しいモノが手に入る。その価値観が必ずしも正しくないことを日本人は感じ始めている。人間が自然と共生する社会を再び構築する時が来ていると思う。政治も経済も旧態依然として変わっていないが、人々のこころは「自分中心」から「自然と共に、人々と共に」に確実に変わってきている。


花飾りを作る子ども達

2012年05月24日 | ラジャアンパット

子ども達が座って花飾りを作っていました。楽しそうだ。表情、特に目が生き生きしている。自然と暮らすことの大切さを感じます。あまりに私たちの生活はモノが溢れています。モノを使わなければいけないという呪縛。モノが多すぎて自然を忘れがちです。自然を感じる所から本当の豊かさが始まるような気がします。


ラジャアンパットの人々

2012年05月22日 | ラジャアンパット

2週間のクルージングの中で、ラジャアンパットの人の住む島を訪れることができた。「Pulau Airborei」アイルボレイ島だ。ここは昨年のNHKBSの「体感グレートネイチャー 奇跡の海ラジャアンパット」でも取材された島だ。都会に住むと、どうしても毎日が無造作に流れていくような気がします。ラジャアンパットに住む人たちに接し、人間の生活とは何だったのか考えるきっかけになりました。何回か連載しようと思います。次の写真は島の玄関、桟橋です。


光のシャワーがパッセージを照らす

2012年04月27日 | ラジャアンパット

パッセージの中、せり出した所に光のシャワーが見えた。すじ状に見えるのはプランクトンが光に反射しているからだ。小さなソフトコーラルが見える。

ストロボは使わず、自然光のみで写真としての奥行きを出しました。テーマは光そのものと水。きわめて写真的な一枚です。良く見てみるといろんな光景が見えます。じっくり見て下さい。私はこんな写真も好きです。


ミズガメカイメン パッセージ

2012年04月17日 | ラジャアンパット

カイメンは熱帯の海を中心に生息する、最も原始的な動物種の一つです。単独で生息することがほとんどですが、写真は幾つかのミヅガメカイメンが重なり合っているめずらしい光景です。ミズガメカイメンは直径1m以上もある水瓶のかたちをした大型のカイメンです。側面から海水を吸収し、水質汚濁の原因となる微生物や有機物を除去し、開口部から放出しています。ミズガメカイメンが呼吸をしています。海のダイナミズムを感じさせる写真です。


海に生きる樹々 パッセージ

2012年04月10日 | ラジャアンパット

ラジャアンパットの海で倒れた樹を見つけた。樹の表面には緑色のチャツボヤとガヤがいる。チャツボヤは光合成をする藻類を体内に持っている。サンゴと同じ仕組みを持つ動物だ。樹は何年前に倒壊し、チャツボヤとガヤはいつ頃からいるのだろうか。ラジャアンパット諸島は氷河期の時代から島々が集合と離散を繰り返したといわれています。この事を想像される写真です。


幻想的なパッセージ 

2012年04月05日 | ラジャアンパット

パッセージは回廊(パッセージ)のような洞窟とソフトコーラルからマングローブが見えるポイントの2つに分けられます。

この写真は前者の回廊のようになっている洞窟です。洞窟の中は太陽の光が差し込みます。洞窟を照らす幻想的な柔らかな光に包まれているような気がします。レンズはフィッシュアイ。


ラジャアンパット パッセージ

2012年04月02日 | ラジャアンパット

今回もパッセージを撮影しました。ここは天候が変わりやすく、また透明度も一定ではありません。一度では良い写真は撮れません。今回は2回、昨年は1回撮影しました。レンズもフィシュアイ、20㎜、広角ズームの三種類を使いました。パッセージの写真は3回の撮影である程度揃ったといったところ。少しパッセージのバリエーションをこのブログで紹介します。

パッセージは2つの島が接近して海が細長い回廊のように続く海です。この回廊に大量の海水が流れ込みプランクトンの密度を高めています。島はマングローブで覆われています。ここはサンゴ礁とマングローブが共生する海です。異なる環境に暮らす生き物たちが混じり合う希有な世界です。

この写真は真ん中の巨大なミズガメカイメンとシャコガイが生息するパッセージ。マングローブからの光が白いすじとなって海を照らします。静けさを感じますが、その静けさは時間的なものでしょう。過去そして未来、その一瞬が迫ります。