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1917年から1945年の間に人類は進歩した

2018-02-28 11:06:29 | 日記
  両世界大戦の賠償金の問題である。第一次世界大戦後の場合は敗戦国であるドイツに多額の賠償金を求め、その結果、ドイツ国民の生活が成り立たず、賠償金を求めた国々を憎むようになり、その結果、ナチスが台頭して、あのようになったわけですね。その反省もあり、第二次世界大戦後の時は賠償金は日本・ドイツ・イタリアに対して、比較的軽く済んだため、それらの国々も生活破壊は免れて、新ナチスなどは生れなかったわけです。やはり、人類は歴史から学ぶ生き物であると実感させられます。そのような試行錯誤の繰り返しが歴史であり、世界平和の道なのでしょう。


  もう一つ。人々が気が付いていたかは判りませんが、「巨額な賠償金」は受け取った国にも本当は悪い影響を与えます。ある国が急に貨幣・通貨が増えると、インフレーション、又は、バブル経済になるからです。バブル経済は大量の「使い道のないお金」が発生した時に、投機の対象を求めて起きますね。経済の歴史を見ると、1925年ごろからヨーロッパ、アメリカ、日本などで株価が異常に上がるようになり、次第にバブルになり、それが1929年10月にはじけて、大不況になったわけですが、そのバブルの大量のお金はどこから生じたのでしょうか。「第一次世界大戦後のドイツなどからの多額の賠償金」と言わざるを得ないでしょう。使い道がなく、投機に回り、アメリカ大陸にまで多額の無秩序な投機をして、果てがバブルがつぶれての大不況。多額の弁償金は、日本語で言う所の「あぶく銭」であり、国の経済を滅ぼすわけです。恐ろしいものです。個人でも、例えば、宝くじに1億円や百万ドルが当たると、その人は豪遊し、浪費癖が付き、果ては貧乏になることが多いですが、それと同じです。第一世界大戦の戦勝国も弁償金取り立てて自滅した面もあると言えましょう。

   第二次世界大戦後も戦争は多くありましたが、戦勝国が弁償金を求めなかった例もあります。又、中国は当時の周恩来首相の考えで、日本に対する弁償金請求をしない決定をしました。日本人としては忘れてはいけない歴史であるし、それゆえに中国侵略の原因解明と未来への伝承を尚更しなければならないわけです。

   多額の弁償金は両国の経済を破壊し、新たな戦争を生む。それが20世紀半ばから激減しただけでも、人類は進歩していると言えるでしょう。例えば、小学2年生がいきなり小学6年生の勉強はできないように、いきなりは世界平和はやってきませんが、少しずつ近付くことはできるし、歴史を見てもそうなっている。それが人類の歴史ですね。

   因みに、今、一番危険なのはエルサレムでしょう。朝鮮も危ないですが、エルサレムはもっと複雑です。世界の経済、国家組織、民族エゴ、宗教問題の4つが絡み合っているから。パレスチナ関係が解決されない限りは世界平和はあり得ないわけですが。そこは非常に難しい事が重なり合っているわけで、日本としても目を向けて、解決策を一緒に模索しなければなりません。

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