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褒め合う事の少ない社会

2017-09-22 11:06:09 | 日記
  これが日本社会の持つ根本的な欠陥かもしれませんね。相手との付き合いを誇りに思わず、その長所にも気が付かず。逆に欠点を叩く。僕の見てきた小社会でも目立ったし、20世紀の歴史を見るともっとすごい事も判ります。


  1930年前後の日本では、国会議員同士も他の議員を褒める事はなく、叩き合いに明け暮れていた。軍部も同様で、陸軍と海軍は叩き合っていた。陸軍大臣と海軍大臣は常に険悪でした。昭和天皇が「まあ、仲良くやってくれ」と述べ、破局だけは免れていたようですが。時は移り、憲法も変わった戦後でも、国会議員の体質は余り変わっていないようです。同じ政党の中の政治家同士でも以上と同じです。更に、戦後は急成長したマスコミですが、それも変わらない。叩く事ばかりしている。マスコミ同士の叩き合いもありますね。学校内ではどうなのでしょうね。僕は判りませんが、例えば、先生同士が褒め合う事はあるのでしょうか。


  友人、夫婦間も褒め合うとか、「この人と結婚して誇りに思う」という言葉は余り聞かないでしょ。ネット関係でケンカが多発しているとよく聞くし、離婚や夫婦不和も当たり前みたいになったわけですが、確かにこれでは、ケンカや離婚にもなりますよね。

  昨日話した元患者の伊藤まつさんが付き合いやすかったのも、付き合う人たち全員の事を非常に褒めたからです。それゆえ、それに連られて、僕も伊藤まつさんの事を褒めるようになりました。伊藤まつさんは若い時にアメリカ人の宣教師に聖書の事を教えられましたが、その時に宣教師から相手の事を褒める事を教えられ、そのまま実行し続けていたそうです。貴重な人と出会ったものだと思います。

  最後に、若い時の僕は「福祉の基礎は人間関係。政治ではない」とよく発言しました。後年になり、撤回したわけですが、それも理由があったと再認識しています。政治家も、福祉関係も、ある意味では、政治や福祉士以前。まともに付き合えない人が多いですからね。若い時の僕は政治の事はよく知らなかったし、当時としてはまともな発想だったかもしれません。伊藤まつさんが人間関係の作り方の答えを用意はしてくれていても、当時の僕は気が付かなかったわけですね。

  とにかく、相手の事を互いに誇り合える日本社会になってほしいものです。

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