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鳥さんたちの言葉

2021-12-08 09:55:01 | 日記
    12月5日午後11時30分からNHK教育TVで放送。11日午後0時30分に再放送もあるそうだ。ゲスト講師の鈴木俊貫・京都大学教授によると、鳥類の鳴き声は多様で、複数の鳴き声を使い、言葉みたいにし、それには簡単な人間の文法のような規則性も見られるし、語り掛けられた鳥たちの行動の変化も必ず見られるという。

  例えば、「ピーピー・カーカー」みたいな鳴き声は「ヘビ・気を付けろ」に相当するということも、実験や観察から判ってきた。鳴き声は順序を変える事はないそうだ。まさに、人間の文法だとか。仲間グループや種類ごとに鳴き声言葉は違うが、異なるグループや種類の鳥の言葉も取り入れ、他のグループや種類の違う鳥たちにも警告語を発する場合もあるとか。人間が外国語を使うように。

  まだ研究は始まったばかりだが、面白いし、すでに猿やチンパンジー、ライオン、オオカミ、イルカやクジラなどにも同じ研究が行われている。例えば、地震の前、微弱な振動や地磁気を感知して、僕の住んでいる地域でも、カラスや犬が恐がり、泣き叫ぶため、かなりの動物は自分の感情を伝える言葉も持っていると僕は見ていたが、まさか、文章も作れるとは思わず、面白いと思った。解析が進めば、我々も鳥たちと話せるわけである。

  例えば、僕も「バナナ」と単語を言っただけで、それを食べたい気持ちは介護者に伝わり、バナナを出してくれる。単語の力も相当なものだし、それだけを持っている事が判れば、鳥や哺乳類にも心がある事が十分に証明されるのに、文法も作られている事が判ると、鳥などの人権論議も起きて、認められるようになるわけである。その果てに、食肉の問題も。鶏やウシにも心があるなら、殺して食べて良いのかという事にもなるし。

  食肉の問題は世界の食糧事情からも廃止した方が良いようである。家畜のえさに回る大豆などをそのまま我々が人工肉や豆腐などにして食べれば、世界の飢えも消えるから。同じ地球に飢えた人がいながら、その分を横取りするように家畜に食べ物を回して、金持ち国がぜいたくするのはおかしいわけだし。家畜が発するメタンも空気を汚染するわけだし。

  最後に、動物たちの心を尊重する世界になれば、人間の心も見直され、尊重されるようになり、各種障碍者や高齢者の心もより尊重され、福祉が前進されないだろうか。また、心を無視の典型である戦争のおかしさにも改めて気が付き、世界平和にも近付くはずである。鈴木教授の今後の研究に期待したい。