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日本の裁判員制度の成立過程に問題あり

2015-05-04 11:55:07 | 日記


  一週間ほど前、テレビのニュースで裁判員問題の市民たちの公開討論会が報道されていた。市民たちは様々な意見や問題点、賛否などを出し合っていたそうである。それを見て、僕は10年くらい前の裁判員成立過程の国会討論の様子を思い出していた。他のどの法案とも違い、非常におかしかったと思われる点があったからである。各党共、異なった意見や裁判員の数は出し合っていたが。

  「全ての政党が裁判員制度に賛成した」事である。

  日本の読者の皆様もよく知っている通り、何かの大事な法案が提出された時は、必ず、反対する政党が現れるものである。多くの政党が反対する場合もあれば、一つか二つの場合もあるが。反対意見が出る事により、議員さんたちはもちろん、国民の間でもそれについての議論が起き、練られるように、より良い法案になっていく。それが戦後の日本の民主政治の特徴であり、世界にも誇れるものではなかったか。介護関係の時の法案もそのようだったと記憶している。とにかく、重要法案に反対や修正を主張する政党が出る事により、選挙の時も国民は選べるわけである。

  それが裁判員制度の時は各論の違いはあっても、全政党が賛成した。その時は自公政権だったが、むしろ、野党の中に(裁判員の数が多いなど)積極賛成意見さえ出た。それでは、国民もこの問題では選択できない。どうにもならないわけである。特に重要でない法案については全政党賛成で構わないかもしれないが、裁判制度の改革は日本国民にとって極めて重要であり、全政党賛成は非常におかしかったと思う。今後も重要法案がそのように作られるならば、今まで築き上げてきた日本の民主主義は終わりになり、大変な国になってしまうと思われる。

  今後だが、これからでも反対する政党や修正する政党が、または、個人的にそのような意見を述べる議員が出てきて欲しいし、出なければ民主主義の観点からもいけないと思う。

  この事は大事だと思われるので、多くの人に読んでいただくために、アメーバ・ブログとフェイスブック投稿はこれからしばらく休みます。