鎌ちゃんの一日一考

写真と俳句(短歌)に取り組んでいます。
どちらも修行の身ですので、宜しくご指導お願いいたします。

秋扇

2015-09-07 16:22:01 | 写真俳句

裏表あるは世の常秋扇

(うらおもてあるはよのつねあきおおぎ)

扇を裏向きに写してしまいました。

 

真打の落ちのぴしりと秋扇

(しんうちのおちのぴしりとあきおおぎ)

 

語るほどのことなく老いぬ秋扇

(かたるほどのことなくおいぬあきおおぎ)

「秋扇」の季語には、「役たたず」の意味が含まれているが、

何かに役立った半生だろうかと思ってしまう。

 


ままごと

2015-09-05 16:59:44 | 写真俳句

色草やままごと妻の夕餉膳

(いろぐさやままごとつまのゆうげぜん)

写真は、ポーチュラカの花です。

 

色草や父親役は四歳児

(いろぐさやちちおややくはよんさいじ)

ホテイアオイの花です。

 

色草やままごと妻は母譲り

(いろぐさやままごとづまはははゆずり)

ポーチュラカの花です。


水族館

2015-09-03 16:27:28 | 写真俳句

増殖の模倣疑惑や秋海月

(ぞうしょくのもほうぎわくやあきくらげ)

 

模糊となる遠き日のこと秋思かな

(もことなるとおきひのことしゅうしかな)

 

ゆったりと過ぎるひと日や秋の海

(ゆったりとすぎるひとひやあきのうみ)

 


二学期

2015-09-01 17:08:52 | 写真俳句

二学期や少女の笑みの眠たげに

(にがっきやしょうじょのえみのねむたげに)

気が重い二学期の始まり。子供の頃を思い出します。

 

二学期や化粧初めたる女高生

(にがっきやけしょうそめたるじょこうせい)

ひと夏の経験がそうさせたのかな?

教師経験者としては、見たくない姿であるが。

 

8月の写真俳句を、 デジブックアルバム にまとめました。

 

      8月21日~31日のつぶやき句を32句にまとめました。

     逃げる目と追ふ目の間合ひ蝗捕       田仕事の手休む瞬時蝗捕

     深々と丹波の夜や鹿の声            鹿の声恋に恋して眠れぬ夜

     渓深き黒部の宿や鹿の声            鹿の声所詮かなわぬ恋なりき

     高望みしない幸せ今日の処暑        愛犬に引かる老婆や処暑の夕

     宿題のそろそろ佳境処暑の夕        蜩やこの国沈みゆくばかり

     宿題のそろそろ佳境処暑の夕        草の穂や荒るるがままに無住寺

     穂の草の踏まるるほどの根張りかな     下積みで迎ふ定年山椒の実

     語るほど味ある爺や山椒の実        あと味の老いのひと言山椒の実

     虫の声止みて風雨となりにけり       精霊の帰る野辺かな虫の声

     独り居の酒の肴に虫の声            憤懣を一つ 収めて虫の声

     思ひ出し笑ひにも似てつくつくし        老僧の危うき読経つくつくし

     泣く羅漢笑ふ羅漢や盆の東風        北国へ向かふ特急盆の東風

     経唱ふ婆の丸背や盆の東風         細々と年金暮らし秋雀

     我が軒でよければどうぞ秋雀          実ハマナス遥か北方領土かな

     実ハマナス砂に小舟の朽ちるまま      下段より稲穂色づく棚田かな

     特急の過ぎし余風や稲穂波           稲穂田や地鉄ニ輌のかたことと