鎌ちゃんの一日一考

写真と俳句(短歌)に取り組んでいます。
どちらも修行の身ですので、宜しくご指導お願いいたします。

頑固

2015-09-11 16:37:17 | 写真俳句

老うほどにまさる頑固や椿の実

(おうほどにまさるがんこやつばきのみ)

 

見るほどに頑固顔なる南瓜かな

(みるほどにがんこがおなるかぼちゃかな)

 

       9月1日~10日のつぶやき句を34句にまとめました。

     女湯に桶の音あり夢二の忌           セピアなる昭和の写真夢二の忌

     夢二忌や初恋人の今は肥え          湯巡りのそぞろ歩きや夢二の忌

     丹波路へ越える峠や秋湿            秋湿にじむ新地の灯りかな

     腕白の何企むや芋嵐                腕白の怯みもせずに芋嵐

     解き難き女心や椿の実               まれびとの目覚めたるかな秋夕焼

     実椿や荒るるがままに郷の山          実椿や地籍不明の郷の山

     シルバーの杵柄確と庭木刈る          庭の木の刈るも叶はぬ里家かな

     モヒカンの若職人や庭木刈る          世界史の授業を止めて鬼やんま

     先生がまた怒ってる鬼やんま          石舞台の主は誰ぞ曼珠沙華

     甘樫の丘の盛衰曼珠沙華            客一人乗せて終バス秋夕焼

     故郷をあしたは発たむ秋夕焼          施設なる母は如何にぞ秋夕焼

     鶏声の澄める白露の朝かな           拭ひたき患ふわが目白露かな

     言霊の幸ふ国の白露かな            白露とて人世のおどろおどろかな

     野路の秋ライン下りの古城かな         野路の秋人それぞれに歴史あり

     ノイシュヴァンの城の白亜や野路の秋    薄れゆく我が来し方や秋の野路

     花畑行き着く先の浄土かな            花畑柔和な爺になりにけり

     物言へぬ世なるか一輪摘まる花圃      あの日から四年と六月また厄日