かりんの実不機嫌面は生まれつき
(かりんのみふきげんづらはうまれつき)
私の事ですよ。
生まれつきですから許して下さい(笑)
人に皆長所短所やかりんの実
(ひとにみなちょうしょたんしょやかりんのみ)
私にも長所があると思いますので、宜しくお願いします。
11月1日~10日のつぶやき句を、自選30句にまとめました。
晩秋やアリアの咽び泣く如く 晩秋の色に丹波路ありにけり
もの思ふ鴉一羽や末の秋 故郷の人皆老いぬ野山色
山の色峠を越える九十九折 山の色浮かぶ静けさ夜叉が池
スケツチの美しき女性や山の色 山茶花や曇りガラスに書く名前
露寒にひとり滴る蛇口かな トーストの程よき焦げ目馬肥ゆる
柳川の水路めぐりや白秋忌 あのまろい金の実は何白秋忌
古寺の庭掃く僧や冬仕度 冬仕度箒目清し寺の庭
秋深む棚田の段の登る毎 万病を抱えてけふも破芭蕉
旅したき奥の細道破芭蕉 病み臥せばめぐるは悪夢破芭蕉
通院を重ねる日々や冬に入る 曇りのち雨のち晴れし冬立ちぬ
立冬の宇宙へソユーズ発ちにけり 見るほどに眼悲しきうるめかな
うるめ焼くまず一献は香りにて 煩悩や僧も酒飲むうるめ食ふ
治療終ふ身を追ひ打ちて初時雨 ちり鍋や世話女房と寄り添ひて
ちり鍋や恋女房の手酌酒 道頓堀は不夜の川かな浮寝鳥
故郷は年々疎く浮寝鳥 小鳥来るピラカンサスに寄り添ひて