湧きあがる子らの歓声杜鵑草
(わきあがるこらのかんせいほととぎす)
我が家の庭の杜鵑草です。
近所の保育園、幼稚園から、子らの声が聞こえます。
大空を恋へど叶はず杜鵑草
(おおぞらをこえどかなわずほととぎす)
あの杜鵑のように飛びたい?
しりとり五七五参加句。
「恋」に繋ぎました。
10月21日~31日のツイート句を自選32句にまとめました。
木登りはお手の物なり榠樝の実 人に皆長所短所や榠樝の実
ヒロインはお転婆なりき榠樝の実 天井の木目に怪物朝寒し
秒針の刻みが急かす朝寒し 老いにして硬派と軟派中也の忌
老いたれど軟派は軟派中也の忌 霜降や偽霜降りのまたばれて
霜降の風の中より切って来ぬ いつごろか寡黙になりぬ笑ひ茸
笑ひ茸仏頂面の寄席通い 本当は淋しがり屋で笑ひ茸
千年の吽形像や笑ひ茸 笑へないことの数多や笑ひ茸
芒原分けて北行く列車かな 芒野を喘ぎエスエル登りけり
故郷を離る車窓や芒原 特急の過ぎて芒の靡きけり
県境は芒の路でありにけり 薀蓄を垂れるあいつや美術展
落穂拾う昔ありけり美術展 鐘の音が聞こゆミレーや美術展
屋台の灯恋ひしく秋の金魚かな 秋金魚ぽいを破りて逃れけり
白露や今日の命の有難く 白露や儚きことを知ればなほ
白露と散りたる恋の数多かな 海螺打や浪花おやじのたまり場所
もの思ふ少女の肩や木の実落つ 木の実落つ音の残せし静寂かな
木の実落つ池に広がる水輪かな 木の実落ち眠りを覚ます古池かな