トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

浚渫開始した…のは3月中旬の事

2018-05-27 | 水辺環境の保全
 既に空白の4月が挟まってしまった浚渫だが年に1度は行わなければ浅くなりすぎる水辺の泥浚い。結構なボリュームなので遠慮したいけれどそうもいかず、拡幅と堤形成を行った温水田から始めたのだった。
 ここの中央部にはカサスゲのコロニーがあって既に新しい芽を展開している。昨年夏に座布団1枚ほどの面積を残しておいたのだけれど、すでに畳1枚分ほどに増えてしまった。このまま放置すれば今シーズンは池全面まで広がるだろう。少ないうちに処理をしておかないと多大な労力を費やす事になる。

 畦にバタ板を敷き一輪車の走行を容易にしてから作業開始。カサスゲを地下茎ごと抜き取る作業なので三本鍬の出番である。この場合、スコップの出番はない。鍬を打ち込みユサユサと揺すりを入れ根茎の張り付きを緩め引き抜くのだけれど泥土もまとわりついて引き上げられる。これはそのまま林道と新設した堤との段差解消に使った。

 丸太曳きから杭打ち、水辺の補修造成と腹圧の掛かる作業が続いた結果、下腹部に異常を感じ直ちに主治医のところへ受診したら「鼠蹊部ヘルニア」の診断だった。「歳のせいですよ。珍しくもない症状です。」と言われたが安心はしても作業が遠のく杞憂がある。
 浚渫と水源地河床の整備は生半可ではないし、生活自体にも支障が生じているから手術したのであるが、5月中の土木作業は絶望的、いいえ「禁止事項」になった。
 いい歳こいてヘルニアだなんて片腹痛かったし「片腹痛い」わい…使い方が違うかなあ。

 さて、カサスゲの抜去だが、昨年以降に増えた株は容易に三本鍬で掻き取れたものの、「羽化用に」と一部だけ残して置いた部分は抜くのに苦労した。もうこれに懲りて前年生はおかない事にした。このカサスゲの抜去中、何匹ものニホンアカガエルが飛び出してきたのだが、卵塊があって成体もいた事から卵塊の親はニホンアカガエルで間違いないだろう。

 すでにオタマジャクシは変態する頃になった。次のオタマジャクシはモリアオガエルとシュレーゲルアオガエルで、泥浚いも必要だけれど、目下の急務は遅れに遅れ部分的には茫々となった刈り払いなのである。
 この刈り払いも6月中旬まで先延ばしになって、さて、どんな景観になっているか恐ろしい。千手観音様の様に手が欲しいが浮き世の現実は悶受観念かあ…。

 流入水をバイパスする    カサスゲ抜去から開始 ➡  除去終わり

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