トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

蒸留器の試作 3(改良冷却器で水蒸気蒸留)

2020-02-24 | 今日は真面目に
 初体験の水蒸気蒸留法による「精油抽出」は鍋の圧力が高くなりすぎて蒸気漏れが甚だしかった。これでは実用にはならず、昼めしもそこそこに部材を買い入れ改良した2号器を作る。シリコンチューブの内径を4φから7φと倍増させ、接続する冷却管は9φの外径を用いた。これは現物を店内で合わせながら決めた。結果的には9mmアルミ管は鍋蓋の孔と同等で入らず、またもや油性ペンの先端を切ってヤスリで合わせた。ワンサイズ細くすれば楽だったのだろうが、そこまでは注意がいかない。
 試作1号の費えは1,800円ほどで、今回の買い足し「シリコンチューブ、アルミパイプ、エルボ2」で更に1.800円の費え、これまでに3.600円ほどの出費だ。中古の圧力鍋を購入すると総額5.000円前後になるだろう。

 既に一器作ったし、冷却管が太くなっただけなので工作は簡単だった。これで鍋の圧力が高まらずに蒸気を取り出せると思ったのは当たり前田のクラッカー、である。太くしただけの効果はあって芳香蒸留水の滴下がスムーズだ。しかし不思議なことに2回目の芳香蒸留水は透明になった。理由は全く分からない。鍋の中に残った湯は初回よりも色が薄くなっている。これも理由が不明だ。

 鍋の圧力は蒸気を通すシリコンチューブを太くしたことで減圧に成功したものの鍋蓋と鍋の間からはやはり蒸気漏れが発生して来る。テープの接着力と耐熱性が両立すれば解消できると思えるが、次回は絶縁テープで目張りをしてみる計画だ。熱にたいしての耐久性はどうか不明だけれど「絆創膏」はだめで樹脂製のテープも熱に弱かった。それでも不満足なら中古の圧力鍋を探そう。これなら密閉性も蒸気取り出し孔もあり、条件としては満たされる。多少は費えが増すが苛々しながら芳香成分を無駄にするより良かろう。

 2回の水蒸気蒸留法を行ってみた結果、十分に機能する事が分かったから若葉が萌えるのが待ち遠しい。梅の花は既に盛期を過ぎ、桜も芳香蒸留水だけだとネットにあったし、ヤブニッケイやカラスザンショウが萌えるまでヨモギやフキノトウでもやってみるか・・・。

 手前が改良品  ➡    蒸気取り出し部の比較  ➡    左が前回、右が今回の芳香蒸留水

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