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トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

二点位置流れ・昆虫スコイぜ!「擁壁の幼虫」

2023-08-27 | 小父のお隣さん

 林道を通るたびに足を止める場所がある。水抜き穴から生えたエノキの幼樹である。発芽して数年になるのだが枝の広がりは50cm足らずで、それもそのはず伸びれば切断されて来たのだった。それでも雑駁な切断のお蔭で枯れずに済んでいるのだが現時点では昨秋から切られずにいたから越冬幼虫を産出した食樹でもある。ここに一頭だけアカボシゴマダラの幼虫がいて見るたびに育っている。当たり前と言えばあたり前田のクラッカーではなく単なる当たり前だけれど通りすがりに食痕を目当てに視線を当ててもまず発見は難しい。

 日中に動く事は殆どしていないようなので更に見つけにくい。今回も食痕を頼りに遠視と乱視の眼を駆使してようやく発見した。前回の撮影が20日でこの日が26日なのでほぼ一週間ぶりである。さすがに育っているわい。ふっくらと体型充実、まあ、強いて言うならば「擁壁の上のぽっちゃり」・・・。

            8月20日       8月26日


イースターエッグの試作 3

2023-08-27 | 何よりの楽しみ

 試作だしとりあえず13個削り出したので塗装まで試みるかとも思ったのだがヤナギの太枝が残っている。残していてもこれと言って用途も無い材なので引き続いて卵にする事にした。材は鉈で四等分し端面にコンパスで円を描く。これを基準に大まかな丸材を作った。今回は1個取りの加工なので材料も1個分の長さに切断しなければならない。最小限度の長さは掴み代と切り離し部分の幅を加えれば寸法は出るけれどこの寸法で3個は取れないので半分にして11個分を用意出来た。

 卵状切削に入る前の下準備が必要で片面だけチャックでの掴み代を作らねばならない。材料が軟らかく切削抵抗で千切れたり加工圧で緩くなる可能性もあるから最初から片面保持で行う訳にもいかずチャックで保持し粗削りが終わるまでは回転センターを押しつけぶれない様にしておく必要があった。これで幾つかの手順を要する事になるのだが2個取りより格段に楽だったし安全感もある。この日は最高気温35℃の予報で午前九時には熱中症警戒アラートの数値が31に達する予測なので前日も34℃だったし、ここはひとまずフイールドはお休み。と言ってみたところで午前中は日当たりがあるので加工作業は出来ず、結局は昼食を食べてから作業場所が陰になった頃からの作業だ。

    

 日陰とは言え気温は34℃台で35℃を記録した時間もあっただろうが汗と粉塵まみれのきな粉餅お爺状態で夕刻までに11個を完成させる。前回分を合わせれば2ダースあるから試作にしては欲張り過ぎだった。用途は異なるけれどニギニギしたり両手でコロコロしていると気持ちが良い。2ダースはそれで数の単位としてはまとまるけれど小生的には30個の単位が脳裏にチラチラして来た。猛暑で抑制の効かない脳味噌には妄想も激しくなる。

 まとめて各々の形状を眺めれば不揃いの卵たち、という出来上がりだけれど「鶏卵」と思わず1個づつ手に取れば違和感は少なくなる。曲面切削をしながら思ったのは「作るほど上達せずラインの想定が乱れて来た」と言う事だった。猛暑と飽きと言うか慣れなのか理想形状が見えてこなくなる。やはり気温のせいだろう・・・。