林道を通るたびに足を止める場所がある。水抜き穴から生えたエノキの幼樹である。発芽して数年になるのだが枝の広がりは50cm足らずで、それもそのはず伸びれば切断されて来たのだった。それでも雑駁な切断のお蔭で枯れずに済んでいるのだが現時点では昨秋から切られずにいたから越冬幼虫を産出した食樹でもある。ここに一頭だけアカボシゴマダラの幼虫がいて見るたびに育っている。当たり前と言えばあたり前田のクラッカーではなく単なる当たり前だけれど通りすがりに食痕を目当てに視線を当ててもまず発見は難しい。
日中に動く事は殆どしていないようなので更に見つけにくい。今回も食痕を頼りに遠視と乱視の眼を駆使してようやく発見した。前回の撮影が20日でこの日が26日なのでほぼ一週間ぶりである。さすがに育っているわい。ふっくらと体型充実、まあ、強いて言うならば「擁壁の上のぽっちゃり」・・・。