トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今日のトンボ「ヤブヤンマの産卵」

2023-08-07 | 今日は真面目に
 上の池傍、浚渫土の上でヤブヤンマが産卵中だった。小生はコシアキトンボの複数体が飛翔しているのを初めて見て喜んでいたから発見できなかったのだった。ヤブヤンマの産卵適地は随所に設えている心算なのだが「爺の設えトンボは知らず」の例えや諺通り野生なので気が赴くままの場所に産卵である。
 
 まあ、考えてみるまでも無く池のすぐ脇だし泥浚いして上げた泥土でもあり木陰の場所だから産卵適地の条件は満たしている。この産卵体、カメラを50cmほどに近づけても意に介せず産卵に熱中している。それだからこそ接近させての撮影が出来たのであるが、最初はズーム倍率をあげまず1枚、少し接近してまた1枚と写すのが定法であるものの今回は最終的には満足できる距離まで接近させ撮影できラッキーだったのだ。
 
 ヤブヤンマの飛翔も産卵も確認できたものの今期のマルタンヤンマとギンヤンマは未だに未観測ではたして発生しているのかどうか気になるところである。ギンヤンマは昨期許した稲作で繁殖水域やエコトーンまで蹂躙され飛翔個体の確認すら出来なかったので「産卵は無かった」と考えられるし余波というか煽りはあるだろう。
 里山保全や種の保全を考えた場合、やはり水域・空間・草地・植生等々の総和での調和が必須なのだけれど「作付け」という観念を許してしまうと一切が排除されてしまい、そこは単なる農地と化してしまったのだった。力学的にも「妥協は禁物」を学んだ手痛い失敗であった。