木製玩具のアイデアが欲しくて図書館で借りた本に掲載されていた「泳ぐ魚」。動画サイトにも投稿者が自作した作品だろうかアップされている。動画を見ている限りでは魚が泳ぐ動きそのままに見えたからとりあえず作ってみた。
確かに魚の泳ぎが表現されるし、この機構のポイントは摺動子の往復運動が方向を変える寸前でタイムラグを入れた事に在るのだろうと推定した。詰まるところ、この摺動子と往復運動を起こす内転歯車が動きの要だ。このスムーズな動きを調整するのに微妙な手間暇が必要だった。まあ、機構としては面白いのだが動きを出すだけなら動輪とピストンの機構だけで出来るだろうが小生の感想である。
さて「作れば納得し、お終い」とならないのが小生の悪いところで応用問題で悩まされる事になった。これは持病みたいなものだから「お江戸の生まれよ!」なんて、あのお馬鹿さんの様に粋がってもしょうが無い魚沼産なのである。
ああでもない、こうでもないと妄想数日、らちが開かないから「かも」とか「だろう…」の見込みだけで作ってみた。結果は「狙った動きは発生するが機構のスライド量が不足」と相成った。同じ機構を使い爬虫類風の這行運動を表現するには「ストロークを倍近く増やさねばならない」と言うのが結果だ。結果はともかくリンク機構を付加する事で動きは想定通りに現れた。
ここから更に「病膏肓に入る」気配。摺動子と回転させる歯車の歯数を一枚増やしたら実現するか…。これではほぼ全体を改めて作らねばならなくなった。胸の中がモヤモヤして落ち着かない。
「泳ぐ魚」コピー ➡
応用試作「這行するイモリ」